【美容師が教える】正しいブローの仕方:クオリティをあげるコツ5つ
正しいブローの仕方と、クオリティをあげるやり方5つを美容師が解説します。
ブローの正しい仕方
基本のブロー
根元と毛先の水分をタオルでしっかりとりましょう。
根元はタッピングをしながら水分を取り、毛先はタオルで軽く挟みパンパンと叩きながら水分を取ります。
ダメージしないように優しい力でしましょう。
洗い流さないトリートメントはドライヤーの熱から髪を守り、乾燥を防ぎます。静電気の発生も予防してくれます。
ブローには必須のアイテムです。
根元から乾かしていきます。
根元をキレイに乾かすことができれば、毛先のブローも上手くいきます。
なぜなら、根元がヘアスタイルのベースになるからです。
ダメージしている毛先はすぐに乾きますが、根元は乾かすのに時間がかかります。
根元から乾かすことで、毛先を乾かしすぎてオーバードライ状態にならないようにします。
後ろから前に乾かすことで、髪の根元の向きを作ります。
下を向いて乾かすことで、自然な態勢でドライヤーの風を前方向に向けることがきます。
ドライヤーの風を上から当てて、根元から毛先の順番で乾かしていきましょう。
前髪はスタイリングで特に大切な部分なので、弱風で丁寧に乾かします。
乾かし忘れが多い、襟足・こめかみ部分を最終確認のつもりで乾かします。
乾かし忘れて濡れたままでいると、スタイリングが崩れやすくなります。しっかりと乾かしきりましょう。
再度、洗い流さないトリートメントを少しだけ毛先に付けます。
重ね付けすることで、髪の水分を逃さないようにコーティングし、乾燥を防ぐ効果や手触りを良くする効果があります。
熱を持った髪を冷風機能で、クールダウンさせます。ヘアスタイルの持続力や、くせの広がりを防止し髪にツヤを与えます。
ブラシを使うブロー
ブラシを使ってブローする時のポイントを解説します。
基本のブロー(1〜7)の後、後ろから前に向かってドライヤーを当てながらブラシを使ってブラッシングします。
ダッカールを使い髪を上下に分けて、一度にブローする量を調節しましょう。髪の量に合わせてブロッキングで分ける量も変えてください。
ブラシの重さを利用しながら、髪にテンションをかけ(少し引っ張るようなイメージ)ドライヤーの風をブラシに当てます。
この時に、できるだけキューティクルの流れに沿って風を当てましょう。キューティクルに逆らうと、バサバサになります。
(キューティクルの流れに逆らうとは、逆毛を立てるような方向に風を当てるということです)
髪のツヤとまとまり感を出すために、ブロッキングせず髪をまとめてブローします。
冷風をあてて髪のお温度を下げましょう。冷風を当てることで開いていたキューティクルが閉じ、スタイルキープ力が上がります。
毛先を内巻きにするブロー
内巻きにするコツは、髪の温度変化による形状記憶を利用します。
ブラシで巻いて熱を与えます
ブラシを髪に1回転巻きつけ、ドライヤーの熱を与えます。
巻いたまま冷まします
ドライヤーの風を外し、ブラシは巻きつけたまま髪の温度が下がるのを待ちます。十分に髪の温度が下がったらブラシを外します。
温度が下がると形状記憶するので、髪が冷えるまでブラシは髪に巻きつけたままにしておくのがポイントです。(髪が約90%乾いた状態ですると上手くいきます。)
クセ毛をストレートにするブロー
基本のブロー(1〜6)の後、手ぐしかブラシで梳かしながら、ドライヤーを上から下に向かって風をあてます。
乾いたら冷風に切り替えて、同じ行程を続けます。
ポイントは、髪をとかしながら熱を当てる事、髪をとかしながら冷風を当てる事です。
ここでも髪の温度変化による形状記憶を利用しています。
クセ毛風ヘアにしたい場合のブロー
基本のブロー(1〜6)の後、毛先をねじりながら乾かします。ここでも髪の温度変化による形状記憶を利用します。
髪をねじって熱を当てる
髪をねじりながらドライヤーの風をあてます。捻る方向は、左右対称にすると上手くいきます。
冷やす
髪が温まったらドライヤーを離して冷やします。
髪は冷える時に形状記憶するので、しっかりと冷えてからねじった毛を解きます。
これを繰り返すことで、くせ毛風ニュアンスのあるヘアスタイルに仕上げることができます。
パーマのブロー
パーマを活かすブローには、スタイリング剤を上手に取り入れるのがポイントです。
特にパーマとの相性が良いスタイリング剤は、ムース、オイル、ワックスがおすすめです。
これらのアイテムは、油分を多く含んでいるので髪をコーティングし乾燥を防ぎます。
基本のブロー(1〜6)の後、髪の根元は乾いているが毛先に水分が残っている状態にスタイリング剤をつけましょう。
ムース
ピンポン球くらいのムースを、数回に分けて毛先に付けていきます。髪に揉み込むようにムースをつけます。
全体的に付け終えたら、最終の仕上がりをイメージしながらバランスを整えて、あとは自然乾燥させましょう。
オイル
オイルを手に出し、手のひら、指の間にしっかりと馴染ませます。手の温度でオイルを温めてから毛先へと付けて行きます。
根元には手を通さずに、中間から毛先に手ぐしを通しながら付けます。
これを数回繰り返し、最終の仕上がりをイメージしながらバランスを整えて、自然乾燥させましょう。
ワックス
ワックスを手に出し、手のひら、指の間にしっかりと馴染ませてから毛先へと付けて行きます。
全体に手を通さずに、毛先を中心にポイントを絞って握りながら付けます。
これを数回繰り返し、最終の仕上がりをイメージしながらバランスを整えて、自然乾燥させましょう。
基本的には紹介したスタイリング方法で対応できます。しかし、パーマをかけた美容師にスタイリングの方法について教えてもらうことをおすすめします。なぜなら、パーマのデザインによってスタイリング方法が異なります。
ブローのクオリティを上げるコツ5つ
1.髪の温度変化による形状記憶を利用する
ここまで何度も髪の温度変化による形状記憶するというワードが出てきましたが、これがブローの基本なんです。
ブローが得意な人は、ドライヤーの温風機能と冷風機能を上手に使い分けています。
これを理解してブローすれば、雨の日もクセで広がらず1日ヘアスタイルをキープすることができますよ。
2.ツヤが出る風の向き
根元から毛先に向かってドライヤーの風をあてましょう。この向きに風を当てることで、キューティクルが閉じて髪にツヤが出ます。
上から下に向かって乾かす、後ろから前に向かって乾かすと、上手に風を当てることができます。
3.温風と冷風で時短&ダメージ予防
温風と冷風を切り替えながら乾かすことで、乾くスピードが上がりダメージも防ぐことができます。
ドライヤーを持つ手と逆の手で、髪の温度を確認しながら、なるべく温度が高くなりすぎないようにしましょう。
4.タオルドライは根元をしっかりと
ドライヤー前のタオルドライは、髪の水分をしっかりとっておくと乾くスピードが早くなるだけでなく、ブローもキマリやすくなります。
根元の髪の水分が多い状態だと、根元のボリュームが出ずにペシャンコなヘアスタイルになりがちです。
5.洗い流さないトリートメントはオイルがおすすめ
オイルタイプはコーティング力が高いので、水分の蒸発を防ぎ、潤いをキープしたまま仕上げることができます。
ドライヤーや、アイロンの熱から髪を守るので、ダメージ予防としてもおすすめです。
※記事の内容は、効能効果または安全性を保証する、あるいは否定したりするものではありません。
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