シャンプー後に髪がギシギシきしむ2つの原因:対策方法3つ【美容師が解説】
シャンプー後に髪がきしむ原因とおすすめの対策方法を紹介します。
シャンプー後に髪がきしむ2つの原因
シャンプーした後に髪がきしむのは、キューティクルが逆立っている(開いたままの状態)ことが原因です。
髪の表面にあるウロコ状のキューティクルが逆立つことで、指通りが悪くなる。いわゆる髪がきしむという状態になります。
キューティクルが逆立つ原因は2つを紹介します。
- 髪のダメージ
- 中性〜アルカリ性にpHが傾くこと
1.髪のダメージ原因
髪のダメージ原因は様々です。普段から気をつけて予防することのできるものを4つを紹介します。
- カラーやパーマによる薬剤ダメージ
- ドライヤーやコテによる熱ダメージ
- 紫外線による火傷ダメージ
- ブラッシングによる摩擦ダメージ
カラーやパーマの施術に使うアルカリ剤、還元剤の成分でキューティクルがはがれ落ちます。また、ヘアカットでもキューティクルは損傷します。(特に梳きバサミ)
ドライヤーやコテなどによる熱ダメージや紫外線による火傷ダメージ、そして摩擦ダメージ。長い髪がダメージしやすいのは、おろした髪が肩にいつも摩擦している状態だからです。
2.中性〜アルカリ性にpHが傾くことが原因
本来、髪のpHは弱酸性(pH4.5〜5.5)です。
様々な要因で、髪の状態が中性〜アルカリ性にpHが傾くことが原因で髪がきしみます。
アルカリ性になると髪のキューティクルが開き、酸性になると閉じます。
開いた状態は、指通りも悪く、髪がキシキシに。
水道水が7くらいの中性、石けんで9〜10のアルカリ性です。ですから、シャワーで髪をすすぐだけでも髪のキューティクルは開いた状態になります。
プールや温泉に髪をつける
プールのpH値は、5.8以上8.6以下と定められています。弱酸性〜アルカリ性で塩素も含まれています。
温泉も泉質によって異なりますが、トロトロ・ヌルヌルな美肌効果のある温泉なんかはアルカリ性のものが多い。
プールや温泉に髪が浸かることで、髪のキューティクルが逆立つ原因になるので注意しましょう。
洗浄力の強いシャンプーを使う
洗浄力の強いシャンプーは、脱脂力が強く、髪の潤滑に必要な油分を取り除くことで、髪がキシキシ・ゴワゴワしやすくなります。
洗浄成分が「石けん系」「高級アルコール系」「オレフィン系」の3つ主成分のシャンプーは洗浄力が強いので、髪がきしむ方は選択肢から外すといいでしょう。
特に石けん系はアルカリ性なので、使うとアルカリ性になります。必ず、クエン酸のリンスを併用して使いましょう。
リンス・コンディショナー・トリートメントを使わない
リンス・コンディショナー・トリートメントをつけると、髪が柔らかくなり、指通りが良くなりませんか?それは、弱酸性だからです。
弱酸性に髪の状態を整えてくれるリンス・コンディショナー・トリートメントを必ず使うようにしましょう。
髪のきしみ対策におすすめの方法3つ
1.アミノ酸系シャンプーを使う
アミノ酸系シャンプーは髪のキューティクルと同じ弱酸性なので、髪がきしむことがありません。
きしむ髪もアミノ酸系シャンプーを使って洗うことで弱酸性に戻ります。髪がきしむという方におすすめのシャンプーです。
保湿効果、コンディショニング効果も高いので髪のきしみがでません。
2.リンス・コンディショナー・トリートメントを上手に使う
リンス・コンディショナー・トリートメントは、キューティクル表面にシリコンの膜をつくりコーティングします。
そうすることで、手触りのいい状態に髪を整える効果があります。また、弱酸性にpHを調整する役割もあるので、髪のきしみ改善にも効果的です。
リンス・コンディショナー・トリートメントの効果を最大限に引き出すポイントは、髪の水分をとってからつけること。そして、コーミングをすることです。
是非、やってみてください。
3.洗い流さないトリートメントを上手に使う
洗い流さないトリートメントには、「シリコーンオイル」という手触りを良くする成分が配合されています。
髪を乾かす前に必ず洗い流さないトリートメントを使うようにしましょう。
洗い流さないトリートメントを上手に使うコツは、先ほどと同じ髪の水分をとってからつけることと、コーミングをすることです。
まとめ
髪がきしむ原因について解説してきました。髪のきしみには、ダメージ予防とphコントロールが大切です。
髪のきしみ対策におすすめの方法3つを参考にして頂き、正しいヘアケアを実践してみてください。きっと改善されるはず。
※記事の内容は、効能効果または安全性を保証する、あるいは否定したりするものではありません。