髪がベタつく5つの原因とは?正しい洗髪で改善する方法を美容師が解説
「朝を起きたら髪がベタベタ。」「髪を洗ってもベタベタで乾かない。」こんな悩みありませんか?
今回は、髪がベタつく原因と根本的に改善する為に必要な正しいヘアケア方法について解説していきます。
髪がベタつく5つの原因
原因①.もともと皮脂分泌が多い
髪のベタつきと深く関係している皮脂。
皮脂の分泌量は、思春期から成人にかけて多く、加齢とともに減少します。女性の場合は生理周期も影響します。
皮脂分泌が多い体質なのにしっとりタイプのヘアケアを使っていませんか?それはベタつきの原因になっているかもしれません。
年齢や体質に合わせたヘアケアを選ぶことが大切です。自分の体質に合わせたシャンプー・トリートメント・洗い流さないトリートメントを選ぶようにしましょう。
原因②.生活習慣の乱れ
生活習慣の乱れが原因で頭皮環境が悪化することがあります。
頭皮環境が悪くなると、頭皮トラブル(ベタつき、かゆみ、赤み、臭い)の原因になります。
具体的に気をつけた方がいい例では、
- 不規則な食事
- 睡眠不足
- ストレス過多
- 運動不足
- タバコやアルコール
特に油物をよく食べると皮脂の量も増えると言われています。体の中から整えていくことが大切です。
原因③.洗浄力が強すぎるシャンプーを使っている
強い洗浄力のシャンプーを使うと、頭皮に必要な皮脂まで脱脂するので乾燥します。
頭皮が乾燥すると、皮脂を過剰分泌させます。その結果、頭皮がベタつきます。
一時的には、頭皮のベタつきが改善されるように感じますが、時間が経つと元通り。また、ベタつきがでます。
必要な皮脂まで奪わない、強すぎない適度な洗浄力をもつシャンプーがおすすめです。
原因④.シリコンによるビルドアップ
シリコンは安全性が高く多くの化粧品で使用されています。しかし、髪に蓄積することでベタつき、うねり、ごわつきがでます。これをビルドアップといいます。
髪のベタつきが気になる方は、ノンシリコンシャンプーでシリコンに変わる植物オイルなどの保湿成分を配合しているものがおすすめです。
原因⑤.正しい洗髪ができていない
正しく髪を洗えていないと、髪がベタつく原因になります。
頭皮の皮脂や汗、汚れ、スタイリング剤が落としきれていない、シャンプーが濯ぎきれていないなど。
シャンプーのやり方に不安がある方は、この後に紹介するヘアケアについてを参考に見直しましょう。
髪がベタつきを改善する正しい髪の洗い方
間違った髪の洗い方をしていると頭皮トラブルや髪のベタつきの原因になります。
髪のベタベタを根本的に改善する為にも、この機会に髪の洗い方を見直してみるのはいかがでしょう?
シャンプーに入る前に、ヘアブラシを使いブラッシングしましょう。
ブラッシングの目的は2つ、「髪の汚れをとる」と「髪の絡まりを解く」です。
ブラッシングをすることで、頭皮や髪の毛に付いたホコリや汚れ、抜け毛を取り除くことができます。
髪のほつれ、絡まりも取っておくことで、洗髪中に髪が絡まるのを防ぐ効果もあります。
お湯の温度は38~40℃くらいがベストです。
お湯の温度が高すぎると、頭皮や髪の乾燥を引き起こし、頭皮トラブル(フケ・かゆみ・あかみ)になることも。
シャワーヘッドを頭皮に当てながら、片方の手で頭皮を揉むようにすすぎ洗いをします。
毛先にもしっかりとお湯をため、髪についた汚れやスタイリング剤を洗い流しましょう。
髪についた汚れやホコリは、お湯だけでもある程度落ちると言われています。
シャンプー剤は適量を守って使用しましょう。
量が少ないと、泡立ちが弱くシャンプーでの摩擦が起こります。
量が多いと、洗い流しきれず頭皮や髪に残ります。
髪の長さ | シャンプー適正量 |
---|---|
ショート | 半プッシュ〜1プッシュ |
ボブ | 1プッシュ |
ミディアム | 1プッシュ〜2プッシュ |
ロング | 2プッシュ |
※使用するシャンプー剤や髪の毛量によって、適正量は変わってきます。
泡立てをしっかりとすると、シャンプー中の摩擦を軽減することができます。
シャンプー剤を手に取り、手のひらで空気と水を混ぜるように泡立てます。(シャンプーを手のひらで泡立てず、そのまま頭皮や髪につけるのはNG。すすぎ残しやすくなります。)
髪を一生懸命ゴシゴシこすって洗うのはNG。摩擦によって髪がダメージします。
泡が髪を流れるだけでも汚れは落ちるので、頭皮を優しくマッサージするような感覚で洗っていきましょう。
頭皮に指の腹をあて、指を地肌から離さないようにマッサージします。
トリートメントは髪を補修保湿する為に使うもの。頭皮につけるとベタベタ原因になることがあります。
毛先から付けはじめ、少しづつ中間へと馴染ませます。根元付近は少しだけでOK!
すすぎはしっかりと時間をかけて入念に。ヌルヌル感がなくなるまですすぐのがポイント。
シャワーヘッドを頭皮に当てながら、指の腹でヌルツキがないか確認しながらすすぎましょう。
自然乾燥すると頭皮と髪にとって悪影響を与えます。できるだけ早めに乾かすことが大切。
乾かす時も頭皮と髪が熱くならないようにドライヤーを振りながら乾かしましょう。
まとめ
髪のベタつきには、もともと皮脂分泌が多いという体質による原因もありますが、ヘアケアの方法を見直すことで改善することができます。
特に、髪の汚れをしっかりと落とすことが大切です。この機会に髪の洗い方を見直してみるのもいいでしょう。
また、自分の頭皮や髪に合うシャンプーを選ぶことが大切です。こちらの記事も是非、参考にしてみてください。
※記事の内容は、個人の感想であり効果効能または安全性を保証する、あるいは否定したりするものではありません。