ヘアカラーの色持ちをよくする方法10【美容師がやっている裏技】
ヘアカラーの色落ちを防ぐ・色持ちがよくなる方法を美容師が紹介します。
シャンプーのやり方、トリートメントの放置時間、ドライヤーでの注意ポイントなどヘアカラーの色持ちを良くする11のコツを紹介しています。
ヘアケアのやり方を改善して、ヘアカラーの色持ち期間を伸ばしましょう。
ヘアカラーの色落ちを防ぐ・色持ちがよくなる方法10
1.洗浄力の優しいシャンプーを使う
シャンプーにこだわることは、髪色を長持ちさせるのにとても効果があります。
シャンプーは、頭皮や髪の汚れを落とすだけでなく、ヘアカラーの色素も落とします。
洗浄力の優しいシャンプーは、ヘアカラーの色落ちが少なくおすすめ。
しかし、洗浄力の優しいシャンプーを見分ける事は難しいですよね。
当然ですが、どのメーカーも髪や肌に優しいシャンプーだと広告します。
シャンプーの見分け方は、成分表を見れば大まかにわかりますよ。
シャンプーの種類について
シャンプーの種類は大きく分けて3種類あります。
- 高級アルコール系
- 石けん系
- アミノ酸系シャンプー
その中でもアミノ酸シャンプーが洗浄力が優しく、保湿力が高いのでおすすめです。
これらの詳しい解説は、こちらの記事を参考にしてください。
おすすめアミノ酸シャンプーについて
洗浄力が優しいアミノ酸シャンプーは、髪に優しくヘアカラーの色落ちも、洗浄力が高いものに比べて色落ちしにくいと言われています。
アミノ酸シャンプーとは、洗浄成分にアミノ酸系の成分を使用しているシャンプーのこと。
主な成分として
- 「〜メチルアラニン」
- 「ココイルグルタミン酸Na」
- 「ココイルメチルタウリンNa」
- 「ココイル〇〇」
- 「ラウリルベタイン」
- 「ラウラミドプロピルベタイン」
- 「コカミドプロピルベタイン」
などの名称が付いているものは、アミノ酸界面活性剤のシャンプーです。
アミノ酸シャンプーを購入する時は、成分表示を確認して、主に上に紹介した成分が含まれているものを選ぶと良いでしょう。
2.髪を洗うな頭皮を洗え
正しいシャンプー方法は、髪ではなく頭皮を洗うのが正解。
髪をゴシゴシ洗うことで、ヘアカラーの色落ちだけでなく、髪のダメージや乾燥なども引き起こします。
シャワーを当てながらお湯ですすぐだけでも、髪のほとんどの汚れは落ちると言われています。
お湯だけで落としきれない頭皮の皮脂などの汚れを、シャンプー剤を使い頭皮を優しくマッサージするようにシャンプーしましょう。
髪を洗わない事を意識するだけで、髪色の持ちがずいぶん良くなります。
3.ぬるま湯(38~40度)で髪をすすぐ
お湯の温度が高いと、ヘアカラーが落ちやすくなります。
ヘアカラーの色落ちだけでなく、頭皮のフケや乾燥なども引き起こします。
ぬるま湯の基準は季節によって異なりますが、夏場では38度程度、冬場では40度程度がいいでしょう。
4.トリートメントは長時間放置しない
トリートメント放置時間が長すぎると、ヘアカラーの色落ち原因になってしまいます。
放置中は、栄養が髪に入ると同時に、カラーの色素が流出するからです。
放置時間の目安は約7〜10分くらい。
トリートメントをしたまま半身浴している方は、長時間放置しやすいので気をつけてくださいね。
5.髪を濡れたままにしない
髪が濡れているとキューティクルが開いた状態になり、色落ちしやすくなります。
シャンプー後にタオルドライをしたら、洗い流さないトリートメントをつけてすぐに乾かしましょう。
自然乾燥は絶対にやめましょう。
6.洗い流さないトリートメントは必ずつける
洗い流さないトリートメントは、髪のキューティクルの外側を油分を補い保護してくれます。
ドライヤーの熱、紫外線、冷暖房の乾燥などから髪を守ってくれる事によってカラーの色落ちを防ぎます。
髪色を持たせるという点でおすすめなのが、コーティング力の高いオイルタイプの洗い流さないトリートメントか、乳液タイプの洗い流さないトリートメントです。
アウトバス後から髪を乾かすまでの理想的な流れ↓
タオルドライ→洗い流さないトリートメントをつける→タオルターバン→手を洗ってからスキンケア→ドライヤー。
タオルドライ後は、髪の温度が高くて髪が均一に濡れている状態で、洗い流さないトリートメントが浸透しやすい状態です。
お風呂からでたら、すぐに洗い流さないトリートメントをつけましょう。
7.ドライヤーの温度に注意
早く乾かしたいからといって、ドライヤーの熱を近くで当てないでください。
髪が高温になると、色落ちするだけでなく、髪のダメージにもつながります。
正しいドライヤーの使い方は、熱風と冷風を交互に切り替えながら乾かす事です。
乾かす順番は、根元を先に乾かし、毛先を最後に乾かします。
なぜ根元から乾かすのか?
それは、髪にはダメージしている毛先の方が乾燥しやすいという特性があります。
毛先を先に乾かすと、オーバードライになりすぎてパサパサになるから。そして、根元の乾かし忘れを防ぐためでもあります。
8.アイロンの熱は150〜160度
最近のアイロンは、200度以上の高温にもなるものが販売されています。
高温で髪を巻くと、髪色は一瞬で落ちてしまいます。
おすすめの温度は、150〜160度です。
アイロンの温度が低過ぎると、髪に長時間あててしまったりして結果的にダメージ・色落ちしてしまいますので、適温で巻くようにしましょう。
温度調整が低温・中温・高温の3段階調整のもであれば、中温がおすすめです。
9.紫外線に気をつける
紫外線を浴びることで、髪がダメージします。ダメージを受けた髪は、ヘアカラーで内部に入れた色素を外へ流出させやすくなります。
さらに色素そのものも紫外線によって構造が変わり褐色することになってしまうのです。
紫外線を多く浴びることで、ヘアカラーの色落ちが早かったり、色が変わったりするのはこのような理由です。
予防策は、紫外線から守ってくれる洗い流さないトリートメントをつけて、帽子や日傘を活用して紫外線から髪を守りましょう。
髪だけでなくお肌にも良くないので、できるだけ意識的に紫外線を避けるようにしましょう。
10.海、プール、温泉に髪をつけない
海、プール、温泉に髪をつけないだけで、かなり髪色を持たせることができます。
海
海水のphはアルカリ性です。
髪は弱酸性なので、海水に浸かると髪が弱酸性からアルカリ性に傾きます。
髪がアルカリ性になるというのは、髪にとってダメージを受けやすい状態なんですね。
海に入るということは紫外線を浴びる事とセットの事が多く。
ダメージを受けやすい状態で紫外線を浴びることで髪色が抜けやすくなります。
対策方法として、海に入った後はシャワーを浴びる。そして、髪を弱酸性に戻してくれるコンディショナーを必ず使いましょう。
プール
プールには消毒用の塩素が含まれています。
この塩素には強い酸化作用があり、髪のメラニン色素や既に染まっているヘアカラーの色素を脱色します。
対策方法は、海の時と同様にコンディショナーをしましょう。
コンディショナーには、アルカリ性に傾いたphを弱酸性に戻してくれる性質があります。
プール施設によっては、コンディショナーを使うことができないところもありますよね。
そんな時の対策方法としては、水で薄めたコンディショナーをスプレーボトルに入れて、数プッシュつけてからタオルドライする。
あくまでも一時的な対策なので、自宅に帰ってからしっかりとケアするようにしてください。
温泉
温泉も成分にもよりますが、温泉に髪をつけたままにすると色落ちします。そして、湯温も高いのでヘアカラーの色素は落ちやすくなります。
※記事の内容は、効能効果または安全性を保証する、あるいは否定したりするものではありません。