切れ毛の原因とは?今すぐできる予防&対策方法7つ

切れ毛の原因とは?美容師が教える切れ毛の予防と対策7つ

「ひどい切れ毛でボサボサ。」
「クリームやワックスを使っても直らない。」
「切れ毛をどーにかしたい。」
こんな悩みありませんか?

今回は、切れ毛ができる原因と効果的な予防と対策方法について美容師が徹底解説いたします。

監修者

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下川直人

目次

切れ毛の原因とは

切れ毛とは、髪の毛が途中からプチプチと切れること。

切れ毛ができる原因は、髪にダメージが蓄積していくと、髪の内部と外部の強度が落ちて断裂しやすい状態になるからです。

髪がダメージする原因は大きく分けて4つあります。

  1. ケミカルダメージ
  2. 紫外線ダメージ
  3. 熱ダメージ
  4. 摩擦ダメージ

原因1.ヘアカラーやパーマ、縮毛矯正などによるケミカルダメージ

ヘアカラーやパーマの薬剤成分が原因で髪がダメージします。

髪外部のキューティクルが削れたり剥がれたり、髪内部の栄養分が流出してスカスカに

その結果、髪が断裂しやすい脆い状態になり、切れ毛が発生します。

原因2.日焼けなどによる紫外線ダメージ

髪も肌と同じように日焼けします。

紫外線ダメージは、髪外部のキューティクルが損傷を受け、枝毛や切れ毛になりやすくなります

また、紫外線ダメージは髪のメラニンを壊すので、髪色が明るくなります。ヘアカラーも同様のメカニズムで色落ちします。

原因3.ドライヤーやアイロンによる熱ダメージ

ドライヤーやアイロンの熱によって髪が火傷状態になりダメージを受けます

高温状態で引っ張ったり、擦ったりする摩擦でも、キューティクルがダメージを受けます

原因4.ブラッシングなどによる摩擦ダメージ

ブラッシングや手櫛を通す時の摩擦で、キューティクルがダメージを受けます。

シャンプー中に髪が擦れる摩擦やストレートアイロンを通すときに擦れるのも髪に負担があります

切れ毛の予防&対策7つ

切れ毛の予防と対策7つについて解説します。

  1. シャンプーのやり方を見直す
  2. 髪を乾かしから寝る
  3. ドライヤーやアイロンを正しく使う
  4. 丁寧なブラッシングを心がける
  5. UVスプレーや帽子で紫外線対策をする
  6. カラーやパーマの頻度を見直す
  7. 切れ毛をカットして綺麗にする

対策1.シャンプーのやり方を見直す

  • 充分に泡立っていない状態で髪を洗う
  • 髪をゴシゴシ擦るような洗い方をしている
  • すすぎが不十分でシャンプー剤が残っている

こんなシャンプーやってませんか?

シャンプー中の摩擦は髪の切れ毛原因になります。なぜなら、濡れている髪は摩擦に弱く、簡単にダメージします。シャンプーの正しいやり方

  1. ブラッシングで汚れを取る・絡まりを解く
  2. すすぎは、お湯の温度(38℃前後)
  3. シャンプー剤の適性量を守る
  4. しっかりと泡立てて摩擦を防ぐ
  5. 髪を洗うのではなく頭皮をマッサージするように洗う
  6. すすぎは入念にする

ヘアケアの基本であるシャンプーのやり方を今一度見直してみてくださいね!

対策2.髪を乾かしから寝る

髪が濡れている状態は、小さな力で簡単にダメージを受けるような危険な状態

乾いている時よりも髪が柔らかく、擦ったり引っ張ったりするだけで髪外部(キューティクル)が削れたり剥がれたりしてダメージを負います。

髪が濡れたまま寝ると、枕やシーツとの摩擦で髪が傷んでバサバサになります。

寝る前には必ず髪を乾かすようにしましょう。(半乾きでもダメージするので完全に乾かしてください。)

対策3.ドライヤーやアイロンを正しく使う

切れ毛をつくらない為にもドライヤーとアイロンを正しく使うことが大切です。

NGな使い方
  • 髪が熱々になるまでドライヤーを当て続ける
  • 髪が湿っている状態にアイロンを使う
  • アイロンを高熱(160℃以上)で使っている

こんな使い方をしていたら、すぐに切れ毛ができてしまいます。

ドライヤーは髪が熱くならないように、振りながら使いましょう。

そして、髪が完全に乾いている状態でアイロン温度160℃以下で使うようにしましょう。

対策4.丁寧なブラッシングを心がける

ヘアブラシを使って髪をとかす事をブラッシングといいます。

髪の絡まりを解くだけでなく、髪にツヤを与えたり、頭皮の血行促進効果なんかもあります。

しかし、雑なブラッシングをすると髪がダメージし、切れ毛ができる原因になることもあります。

NGな使い方
  • 絡まった髪を力任せに強くブラッシングする
  • 濡れている髪を何度もブラッシングする

こんなブラッシングは間違いです。丁寧に優しくブラッシングするよう心がけましょう。

濡れた髪は非常に傷みやすい状態なので、より丁寧にブラッシングすることが大切です。

対策5.UVスプレーや帽子で紫外線対策をする

紫外線によって髪が火傷状態になりダメージします。

キューティクルが損傷し、メラニンが壊れて髪が少しずつ明るくなります。

対策としては、UVスプレーを使うこと。または帽子を被って日焼けしないようにする

対策6.カラーやパーマの頻度を見直す

切れ毛ができる原因として、ヘアカラーやパーマの薬剤ダメージ(ケミカルダメージ)があります。

特にダメージレベルが高いのがブリーチと縮毛矯正です。これらを繰り返し行うと、切れ毛が増えること間違いなしです。

切れ毛を作らない為にできることは、

  • 頻度を見直す
  • リタッチ(根元のみ)の施術にする

普段1ヶ月周期でカラーをしていたなら、1ヶ月半に変更する。

もしくは、リタッチ(根元のみ)だけの施術にすることで、髪への負担を軽減することができますよ。

対策7.切れ毛をカットして綺麗にする

最後の方法、切れ毛をカットする。髪は自然治癒力がないので、カットしなければ切れ毛はなくなりません。

トリートメントをしても一時的に良くなっても、切れ毛を完全に修復することはできないんです。

美容室では切れ毛の部分だけカットすることもできますので、定期的なメンテナンスをする事をおすすめします。

メンテナンスカットやトリミングカットというメニューを設定している美容室もありますよ。


まとめ

切れ毛の原因と対策について解説してきました。

  • カラーやパーマなどのケミカルダメージ
  • 日焼けによる紫外線ダメージ
  • ドライヤーアイロンの熱ダメージ
  • シャンプーやブラッシングで起こる摩擦ダメージ

これらに気をつけて髪を扱うことが大切です。

※記事の内容は、個人の感想であり効果効能または安全性を保証する、あるいは否定したりするものではありません。

参考:
髪の基礎知識 vol.19「髪のダメージの原因」
髪の基礎知識 vol.20「ヘアカラーダメージとパーマダメージの違い」
花王:キューティクルの傷み

著者情報

美容師資格を保持する美容師が執筆&監修する美容メディア。「ヘアケア・スキンケア・メイクアップの基礎知識」や「美容の雑学」をわかりやすく解説。プロがおすすめする美容アイテムも紹介します。




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