美容師が実践している、洗い流さないトリートメントの効果を引き出す正しい使い方を紹介します。
この記事の目次
洗い流さないトリートメントの正しい使い方
洗い流さないトリートメントは、アウトバストリートメントとも呼ばれるヘアケアアイテムで、お風呂上がりの濡れた髪につけます。
手順と合わせて、洗い流さないトリートメントの使い方について解説します。
手順1.タオルドライ(つける前の準備)
実は、洗い流さないトリートメントの効果を引き出すのにもっとも重要なのが、付ける前のタオルドライです。
タオルドライを見直すことで、洗い流さないトリートメントの効果を十分に発揮させることができます。
タオルドライが不十分で、髪に水分が残っていると洗い流さないトリートメントの栄養や油分が浸透しません。
髪内部は水でいっぱいなので、洗い流さないトリートメントが髪に入っていく余地がないのです。
タオルドライのポイント!
タオルで髪を挟むようにして、軽くギュッと抑えながら水分をとります。
水滴が全くたれない状態が理想です。
髪が濡れている状態はダメージを受けやすい状態なので、こすったりはしないようにしましょう。
手順2.適正量を手に出す
洗い流さないトリートメントは付け過ぎても、付けなさ過ぎてもダメ。
目安はこちらを参考にしてください。
髪の長さ | 適正量 |
---|---|
ショート | 1プッシュ〜2プッシュ |
ボブ | 2プッシュ〜2.5プッシュ |
ミディアム | 2.5プッシュ〜3プッシュ |
ロング | 3〜4プッシュ |
洗い流さないトリートメントのつける量が多多過ぎると、シャンプーで落としきれなくなります。髪や頭皮に残った油分が酸化し、頭皮のトラブルを招くこともあります。
商品によって適正量は異なるので、毎日使いながら量を調節しましょう。
適正量の目安は髪が乾いた時に、髪の手触りが柔らかくなるくらいの量がおすすめ。
ベタつくのはつけ過ぎの証拠。
手順3.手のひらに伸ばす
洗い流さないトリートメントを髪にムラなくつける為に、手のひらで一度伸ばし、指と指の間まで馴染ませてから髪に付けるようにしましょう。
特にオイルの場合は、手のひらに伸ばした後、手を合わせて体温で温めてから髪につけると浸透しやすくなります。
手順4.毛先から付ける
一番ダメージがあり乾燥しやすい毛先から付けていきます。
間違っても洗い流さないトリートメントを根元に付けないように。
手で髪をこすり合わせながら付けてしまうと、キューティクルを傷めるで注意。
優しく手ぐしを通すように付け、髪がしっかりと吸収するように軽く揉みこみましょう。
手順5.中間部分に馴染ませる
手ぐしを通しながら中間部分に馴染ませていきます。
洗い流さないトリートメントを髪の内側までつけるイメージで伸ばしていきます。
手順6.コーミング
これが2番目に重要なポイント!
目の粗いコーム(くし)でコーミングすることで、洗い流さないトリートメントをムラなく均一に付けることができます。
このひと手間を加えることが、洗い流さないトリートメント効果を最大限に引き出すポイントです。
手順7.ドライヤー
ドライヤーは根元→中間→毛先の順番で乾かします。
温風と冷風を交互に切り替えながら、髪の温度が上がり過ぎないように乾かしましょう。
手順8.80%乾いたらもう一度付ける
半分乾いたら、もう一度少量の洗い流さないトリートメントをつけましょう。
付けたら均一にするために再度コーミングをしましょう。
重ね付けすることで1日中潤う髪をキープできます。
洗い流さないトリートメントを上手に使うコツ3つ
1.頭皮に付けない
洗い流さないトリートメントを根元の頭皮に付けないようにしましょう。
頭皮に付いてしまうと毛穴詰まりや頭皮の荒れの原因になることがあります。
根元付近のボリュームダウンのために付けたい場合は、洗い流さないトリートメント軽く薄付けした後に、コーミングで根元付近までとかすことで、頭皮に付くことがありません。
2.付け過ぎない
付けすぎることで、シャンプーで洗い流せずに髪に残ったままになっている人も珍しくありません。
髪に残ったまま酸化したりすることで、頭皮トラブルの原因になったり、スタイリングが上手くキマらなかったりします。
特にオイルタイプの洗い流さないトリートメントは、髪に残りやすいので注意が必要です。
3.濡れた髪用と乾いた髪用使い分ける
洗い流さないトリートメントには、シャンプー後の濡れた髪につける洗い流さないトリートメントと、乾いた髪につける洗い流さないトリートメントがあります。
乾かす前の濡れた髪につける洗い流さないトリートメントは、オイル、ミルク、クリームタイプです。
ブローした後などの乾いた髪につける洗い流さないトリートメントは、ミスト、オイルタイプです。
商品を購入する際に使用方法をよく読み、使用用途にあった使い方をしましょう。
ややこしいのが、ヘアオイルでも乾かす前に使うのに適してないものもあるので注意が必要です。
洗い流さないトリートメントの選び方
1.髪質に合うタイプを選ぶ
自分の髪質にあったものから選ぶのがベストです。タイプ別に効果的な使い方も少し紹介します。
髪のタイプ | 種類 |
---|---|
ダメージ毛 | ミルクタイプ+オイルタイプ |
乾燥毛 | オイルタイプ、ミルクタイプ |
硬毛 | クリームタイプ |
柔らかくて細い髪 | ミストタイプ |
膨らみやすい髪 | ミストタイプをつけた後オイルタイプを重ね付け |
ダメージ毛→ミルクタイプ・オイルタイプ
ダメージしている髪は、ダメージ補修効果のあるミルクタイプの洗い流さないトリートメントがおすすめです。
特にブリーチやカラー、パーマを繰り返しているハイダメージ毛は、ミルクタイプを付けた後にオイルタイプを重ねて付けると良いでしょう。
『【パーマにおすすめ】洗い流さないトリートメント人気ランキング』
乾燥毛→オイルタイプ
乾燥毛は保湿力の高いオイルタイプが良いでしょう。
効果的な使い方は、乾かす前の濡れた髪に付けます。
ドライヤーで80%程乾かしたら、再度少量を毛先に付けて乾かします。髪内部の水分を逃さないように、再塗布すると乾燥を防ぐことができます。
『【ヘアオイル】洗い流さないトリートメントのおすすめ人気ランキング』
硬毛→クリームタイプ・オイルタイプ
硬い髪は水分を弾き乾燥しやすいので、クリームタイプの洗い流さないトリートメントを中間から毛先に付けましょう。
しっとりしやすいので、根元付近は付けないようにします。
『【ミルクタイプ】洗い流さないトリートメントのおすすめ人気ランキング』
柔らかくて細い髪→ミストタイプ
細くて柔らかい髪は、しっとりしすぎるとペシャンコになります。
ミストタイプを付けるか、ミルクタイプを毛先中心に付けるのが良いです。
特に根元付近の髪は、ボリュームダウンするので付けないようにしましょう。
硬くて膨らむ、水を弾く髪→クリームタイプ
硬くて、膨らむ。水をはじくような髪質には、クリームタイプがおすすめ。
濡れている状態で使うと、ボリュームダウンしやすく、まとまり感のある仕上がりに。
『【クリーム】洗い流さないトリートメントのおすすめ人気ランキング』
膨らみやすいクセ毛→ミスト・オイルタイプ
膨らみやすい髪は、ミストをつけてからオイルを付けると良いでしょう。
ミストで全体的な質感を整え、オイルでフタをするイメージで重ねてつけます。もちろんミルク+ミストでも良いと思います。
2.オーガニックなどの成分で選ぶ
洗い流さないトリートメントには、髪や肌に優しい成分を使用しているものや、オーガニックなどの原料を配合したものが選べます。
天然由来成分100%でできているものもあります。
洗い流さないトリートメントが肌に付いてしまうことを考えると、安心して使用できる成分でできたものを選びたいですね。
3.ブランドで揃える
ヘアケアライン(シャンプー、トリートメント、洗い流さないトリートメント)をトータルで揃えるというのもありです。
ヘアケア効果が一貫しているので、製品同士の相性が良かったりします。
髪への効果だけでなく、使用感や香りに統一感が欲しい人にはおすすめの選び方です。
無理に合わせる必要はありませんが、迷うのであればラインで購入すると失敗はないと思いますよ。
4.価格で選ぶ
毎日使う洗い流さないトリートメントは、お財布にも優しい価格帯で見つけたいですよね。
使う量を気にせず、適正量を使える価格帯のもの見つけましょう。
価格目安としては、1500円〜3000円くらいが相場だと思います。この価格帯のおすすめの洗い流さないトリートメントも記事にしているので参考にしてみてください。
『プチプラの洗い流さないトリートメントおすすめ人気ランキング』
5.ヘアスタイルに合うものを選ぶ
ヘアスタイルに合う洗い流さないトリートメンとを選ぶのも大切です。
特に、パーマをかけたスタイリングの場合など、保湿力が高くてボリュームダウンしすぎないものがおすすめです。
「パーマにおすすめ「洗い流さないトリートメント」」
6.信頼する美容師に相談しよう
洗い流さないトリートメントは、自分の髪質に合うものを選ぶことがとても重要です。なので自分の髪のことを理解してくれている担当美容師に聞くのが一番です。
サロンで購入できる洗い流さないトリートメントも、手軽に試せる価格のものも用意されていますよ。
※記事の内容は、効能効果または安全性を保証する、あるいは否定したりするものではありません。
洗い流さないトリートメント人気ランキングでは、美容師が厳選した洗い流さないトリートメントを紹介しています。