頭皮ケア、毛髪ケアの第一歩となる「正しいシャンプーのやり方・頭皮と髪の洗い方」について解説します。
シャンプーの使い方を見直すことで、髪がキレイになるだけでなく、薄毛予防、フケ・かゆみ予防などの効果が期待できます。
髪の洗い方を改善し、サラサラなヘアを手に入れましょう。
この記事の目次
シャンプーの正しいやり方・頭皮と髪の洗い方
1.ブラッシングで汚れを取る・絡まりを解く
シャンプーの前に、ヘアブラシを使いブラッシングしましょう。
ブラッシングの目的は2つ、「髪の汚れをとる」と「髪の絡まりを解く」です。
ブラッシングをすることで、頭皮や髪の毛に付いたホコリや汚れ、抜け毛を取り除くことができます。
髪のほつれ、絡まりも取っておくことで、洗髪中に髪が絡まるのを防ぐ効果もあります。
髪は濡れると絡まりやすくなる性質をもっているので、事前に小さな絡まりをほどいておく必要があるのです。
また、ブラッシングで適度な刺激を頭皮に与えることで、血行促進・育毛効果も期待できます。
2.すすぎは温度とシャワーの当て方が大切
お湯でしっかりと髪を洗い流します。
すすぎのポイントは、「お湯の温度」と「シャワーヘッドの位置」です。
お湯の温度はぬるま湯(38度前後)
お湯の温度は38~40℃くらいがベストです。
お湯の温度が高すぎると、頭皮や髪の乾燥を引き起こし、頭皮トラブル(フケ・かゆみ・あかみ)になることも。
また、ヘアカラーの色落ち原因にもなります。
シャワーヘッドを頭皮に当てる
シャワーヘッドを頭皮に当てながら、片方の指でマッサージするようにすすぎ洗いをします。
毛先にもしっかりとお湯をため、髪についた汚れやスタイリング剤を洗い流しましょう。
髪についたホコリや汚れのほとんどは、お湯だけで落ちると言われています。
3.シャンプー剤の適性量を守る
シャンプー剤は適量を守って使用しましょう。
量が少ないと、泡立ちが弱くシャンプーでの摩擦が起こります。
量が多いと、洗い流しきれず頭皮や髪に残ります。
シャンプー剤が残ったままになると、頭皮のトラブルの原因になることも。
シャンプー剤の使う量が多ければ簡単に泡立つので、気が付かないうちに毎日の使用量も多くなっているということは良くあります。
普通はシャンプーの使用量なんて、誰も教えてくれませんもんね。
髪の長さ | シャンプー適正量 |
---|---|
ショート | 半プッシュ〜1プッシュ |
ボブ | 1プッシュ |
ミディアム | 1プッシュ〜2プッシュ |
ロング | 2プッシュ |
※使用するシャンプー剤や髪の毛量によって、適正量は変わってきます。
4.しっかりと泡立てて摩擦を防ぐ
シャンプー剤を手に取り、手のひらで空気と水を混ぜるように泡立てます。(シャンプーを手のひらで泡立てず、そのまま頭皮や髪につけるのはNG。すすぎ残しやすくなります。)
頭頂部、両サイド、後頭部にのせ、指の腹を使って髪全体に空気を含ませるようにさらに泡を立てていきます。
しっかり泡ができたら本格的に洗っていきます。
5.髪を洗うな頭皮を洗え
髪を一生懸命ゴシゴシこすって洗うのはNG。摩擦によって髪がダメージします。
泡が髪を流れるだけでも汚れは落ちるので、頭皮を優しくマッサージするような感覚で洗っていきましょう。
頭皮に指の腹をあて、指を地肌から離さないようにマッサージします。
爪を立てて洗うのはダメ!頭皮に傷がつき、頭皮トラブルにつながります。
手順1.後頭部(左右の耳の後ろ・襟足)
円を描き、頭皮をマッサージするように指を動かします。
耳後ろには太いリンパが流れているので、ここをマッサージすることで、老廃物も流れやすくなります。
手順2.側頭部(左右の耳の上・こめかみ)
左右の耳の上から頭頂部に向かって、側頭部を指の腹を円を描くように動かしながら洗い上げていきます。
手順3.頭頂部(つむじ)
後頭部から頭頂部に向かって、指の腹をジグザグに動かしながら洗います。
手順4.前頭部〜生え際
前頭部もマッサージするように、指を動かし優しい力でシャンプーしましょう。
6.すすぎは入念に
すすぎはしっかりと時間をかけて入念に。ヌルヌル感がなくなるまですすぐのがポイント。
シャワーヘッドを頭皮に当てながら、指の腹でヌルツキがないか確認しながらマッサージするようにすすぎましょう。
シャワーを上から当てるだけでは、髪の表面の泡だけが流れて、頭皮にお湯は届きません。シャンプー剤を残さないよう入念にすすぎましょう。
シャンプーについてのQ&A
美容師の知識と見解で答えますので、あくまで一つの参考として捉えてください。
Q.朝シャンと夜シャンどっちがいいの?
A.夜シャンがいいです。
夜寝ている間は、成長ホルモンが活発に分泌され、新陳代謝が活発に行われます。
そんな大切な時間に頭皮が、皮脂やホコリなどで汚れている状態でいると正常に新陳代謝が行われません。
夜寝る前には、清潔な頭皮でいることがとても重要です。
ちなみに夜にシャンプーをすれば、朝にシャンプーをする必要はないでしょう。
Q.シャンプー剤を選ぶ基準は?
A.シャンプー剤を選ぶ基準は、「頭皮との相性」「髪との相性」の2点です。
髪と頭皮にあうシャンプーを選びましょう。
Q.シャンプーブラシは使った方が良い?
A.髪の毛の量が多い人、ネイルをしていて頭皮を洗うのが困難な人におすすめです。
これに当てはまらない人は、使う必要はないと考えています。
指でシャンプーするだけで十分に汚れは落ちます。
シャンプーブラシを使うことによって頭皮を傷つけてしまうケースや、シャンプーブラシのメンテナンスが不十分で、頭皮の衛生環境が悪くなってしまう事もあります。
Q.髪が傷まないようにシャンプーするコツは?
A.①濃密な泡で洗う②髪をこすらない③すすぎ残しをしない
濃密な泡をつくり、髪をこすらないようでシャンプーをすると髪の摩擦を軽減できます。そして、シャンプー剤をすすぎ残さないようにする。
シャンプー剤が髪に残ると、ダメージの原因になります。
Q.カラー後のシャンプーで気をつけるポイントは?
A.カラー後にシャンプーする時に気をつけたいのが、お湯の温度です。
最適なお湯の温度は、38℃程度です。
お湯の温度に気をつけて、いつもの通りのシャンプーをすれば大丈夫です。
Q.パーマ後のシャンプーで気をつけるポイントは?
A.パーマ後(約一週間)の髪をシャンプーする時に気をつけるべきポイントは、髪を強くこすり過ぎないこと。
シャンプーの摩擦で、形状記憶がとれてしまったり、ダメージの原因になります。
優しく頭皮をマッサージするようにシャンプーしましょう。
Q.ノンシリコンシャンプーが良いですか?
A.ノンシリコンだから良いシャンプーとは言い切れません。
シリコンが入っているシャンプーのメリットは、髪のツヤ、手触り、質感をよくしてくれる効果があります。
しかし、髪がべたつく、パーマがかからない、頭皮の毛穴が詰まるというデメリットもあります。
メリットとデメリットを理解して選びましょう。
※記事の内容は、効能効果または安全性を保証する、あるいは否定したりするものではありません。
美容師のおすすめシャンプーランキングでは、プロ目線で厳選した「本当におすすめしたい市販のシャンプー」を紹介しています。