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セルフ泡カラーを使って上手に染めるコツ5つ【美容師が解説】

セルフ泡カラーを使って上手に染めるコツを、毎日ヘアカラーをしている美容師が解説します。

まず、セルフ泡カラーの基本的なやり方をご覧ください。そして、最後の注意点もとても重要なので、必ず読んでからトライしてくださいね。

セルフ泡カラーの基本的なやり方

準備する道具

市販の泡カラー剤に手袋やトリートメントなどは同封されています。そのほかに必要なものはこちらです。

準備する道具
  • 市販の泡カラー剤
  • 汚れてもいいタオル
  • ラップ
  • ダッカール(ヘアクリップ)
  • フェイスクリーム(ワセリンでも可)
  • 時計

基本の手順

https://youtu.be/dpzug-yyGZ4
手順
染める前に髪をクシでとかす(絡まりを解く)

泡カラー剤を髪に塗る前には、必ずとかしてクシが通るようにしましょう

髪質によっては、泡カラーを揉み込むと絡まりやすくなったりします。絡まりを解くこと、手ぐしが通るようにしておくことが大切。絡まったまま染めると色ムラが確定します。

手順
フェイスクリームを塗る(肌が染まり防止目的)

フェイスラインにカラー剤が付くと肌が染まるため、保護する為のクリームを塗っておきます。

保護クリームはヴァセリンやニベアでも代用可です。

保護クリームを塗る部分
  • フェイスライン
  • 耳周り
  • 首(特に後ろ)
手順
肩タオルとイヤーキャップをする

首が隠れるように、肩にタオルをかけます。(タオルの上にラップをしておくとタオルが汚れない

次に、イヤーキャップをつけて耳が染まることを防ぎます。

カラー剤に同封されてない場合は、ラップで耳を包み保護しましょう

手順
カラー剤を混ぜる

カラー剤は2種類の薬剤が入っているので、取扱説明書に従って混ぜましょう。

仕上がりにも影響するので、ムラなくしっかりと混ぜましょう。

手順
表面や頭頂部から塗り始める

泡カラーを手に出し、髪の分け目や頭頂部から塗り始めます

手順
中間〜毛先を塗る

表面や根元が塗り終えたら、中間から毛先に向かって塗ります。

ざっくり根元を分けながら塗っていくイメージ。

手順
もみこむ

泡をつけ終わったら、髪をまとめて、指を立ててやさしくもみこみます。(爪は立てない)

カラー剤が塗布された髪は非常にデリケートなので、強く摩擦しないようにしましょう。

手順
確認する

髪の毛以外に泡や混合液がついていないか、髪がからまっていないか確認します。

手順
放置する

説明書に従って放置しましょう。髪質によっても染まるスピードは異なります。

髪質染まるスピード
髪が細くて柔らかい染まるスピードが早い
髪が太くて硬い染まるスピードが遅い
手順
シャンプー&トリートメント

お湯の温度は、38度以下のぬるま湯でしっかりとカラー剤を流します。

すすぎでカラー剤を全て取るイメージです。カラー剤を全て流した後、シャンプーとトリートメントをします。シャンプーは優しく頭皮をマッサージし、トリートメントは少し時間をおきます。

トリートメントによって髪に栄養補給し、カラー剤でアルカリ性に傾いたphを弱酸性に戻します。

手順
洗い流さないトリートメントをつけてドライ

洗い流さないトリートメントは毛髪表面をコーティングする作用があり、カラー剤を髪から流出させないためにも必ずつけてからドライヤーをしましょう。

濡れた状態で長くいるとカラー剤は色落ちします、髪を洗ったらすぐに乾かしましょう。

セルフ泡カラーを使って上手に染めるコツ5つ

①塗布する前にコーミングする

泡カラーを塗り始める前に、必ずくしでコーミング(とかす)をしましょう。

髪が絡まった状態で塗り始めると、塗りムラができたり、絡まりがひどくなることもあります

また、塗っている途中に絡まりを解くと、薬剤が飛び散る可能性もあります

コーミングするときは、粗めのクシで頭皮を傷つけないよう優しくコーミングしましょう。

②乾いた髪に塗る

髪が濡れている部分と乾いている部分がある状態で、泡カラーを塗ると色ムラになりやすくなります。

もし濡らしてしまった時は、一度ドライヤーで完全に乾かしてから塗り始めましょう。

③適量を塗布する

染まりやすい部分は少なめに塗布する、染まりにくい部分は多めに塗布することが大切です。

染まりやすい部分は、こめかみと頭頂部。染まりにくい部分は、襟足ともみあげ。

染まりやすい部分
  • こめかみ
  • 頭頂部(つむじ)
染まりにくい部分
  • 襟足
  • もみあげ

最後に余った泡カラーを染まりにくい部分に再塗布するだけでもキレイに染めることができますよ。

④薬剤は多めに用意する

髪の長さに合わせてカラー剤を用意しましょう。目安として、ショートヘア以外の人は2箱購入することをオススメします

商品に染めることができる髪の長さについて表記されていますが、毛量や髪質によっても適正量が変わってくるので多めに用意するのがポイントです。

塗り始めてから足りなくなったら、カラーの仕上がりはムラ確定です。一度洗い流すなんてこともできませんし、できるだけ多めにカラー剤を購入しておきましょう。

⑤すすぎはぬるま湯(約38度)

カラー剤を洗いながす時のお湯の温度は、仕上がりの髪色や色持ちにとても影響します。

お湯の温度が高すぎると、ヘアカラーがお湯とともに流出します。38度前後のぬるま湯で洗い流すようにしましょう

セルフ泡カラーを使用する際の注意点

必ず手袋をする

手袋を必ずして、カラー剤が皮膚につかないようにしましょう。

手袋なしでカラー剤を使用すると、手が染まることと肌荒れを引き起こすことがあります。

カラー剤による肌荒れが原因で、美容師を続けれられなったという人は少なくありません。皆さんも、カラーをする時は、手袋を必ず着用するようにしてくださいね。

乾いた髪に塗る

濡れている状態で泡カラーを塗ると、液ダレする可能性があります。

カラー剤は目に入るととても危険なので、乾いている状態の髪に塗るようにしましょう。

入浴時に行わない

入浴時のカラーは前項にも記述したように、カラー剤が濡れて液が目には入る危険性があります。安全にカラーを使用するためにも、入浴時のヘアカラーはやめましょう。

換気する

お風呂場や狭い場所でカラーをする時には、換気をするようにしてください。可能であれば窓を二箇所以上開けて、空気の通りができるようにしましょう。

必ずパッチテストをする

泡カラーを使用する前には、必ずパッチテストを行いましょう。

泡カラーによるアレルギー反応が起こるケースがあります。頭皮、髪の生え際、顔、首筋などにかゆみ、はれ、赤みなどの症状が出たり、症状が重くなることもあります。

ヘアカラーを使用して、アレルギー反応が一度でも出たことがある人は、泡カラーを使用しないでください。

皮膚アレルギー試験(パッチテスト)について|日本ヘアカラー工業会

まとめ

泡カラーで上手に染めるコツは、塗布する前に髪をとかして絡まりを解くことや塗布量、洗い流す時のお湯の温度など簡単にできることばかりなので、次回セルフカラーするときの参考にしてください。