湯シャンの効果とは?正しいやり方を美容師が解説
いつの時代も様々な美容法が注目されます。
最近、ナチュラル志向の人の間で「湯シャン」が流行しています。
今回は、そんな「湯シャン」が頭皮や髪にもたらす効果は本当にあるのか?や、正しい湯シャンのやり方について美容師が解説します。
湯シャンとは?
湯シャンとは、シャンプーを使わずお湯だけで頭を洗髪することです。
湯シャンをするメリット
- 頭皮、髪質改善が期待できる。
- 髪に自然なツヤが戻る
- 節約
- 時間短縮
- エコ
湯シャンをすることで頭皮環境、毛髪環境が良くなるということや、洗剤を使わないエコという観点から流行しています。
あとは節約や時間短縮というメリットもあります。
湯シャンのデメリット
- シャンプー中の香りや、リラックス効果を楽しめない
- オイル、ワックスなどのスタイリング剤を使えない
- 頭皮の臭い、フケ、かゆみが出ることもある
単純にシャンプーで得られるメリットを享受できないということですね。
オイルやワックスを使えないというのは、油分の強いスタイリング剤をお湯だけで落とすのは難しいからです。
湯シャンの効果とは
湯シャンの効果は、シャンプーを使わない事で頭皮や髪質の改善ができることです。
1.皮脂を取りすぎない
シャンプーに含まれる洗剤(界面活性剤)は、頭皮の皮脂や髪の油分を取りすぎることがあります。
必要以上に皮脂を取ってしまうと、頭皮が乾燥し、皮脂を過剰分泌させます。
過剰分泌した皮脂が、毛穴を詰まらせてしまい、汚れや雑菌を引き寄せてしまうのです。
これが頭皮トラブルの原因になるということです。
お湯だけで髪を洗う湯シャンは、皮脂を取り過ぎることがありません。
2.シャンプーのすすぎ残しがない
シャンプーはすすぎ残すことで、頭皮トラブルの原因となります。
すすぎは、シャンプーにかけた時間の倍の時間使いすすぐ必要があると言われるくらい重要なのです。
シャンプーをそもそも使わない湯シャンには、このようなすすぎ残しというものもありません。
3.白髪がなくなる?
湯シャンをすることにより、シャンプーによる頭皮への刺激が軽減されます。
そして、頭皮環境が良くなり皮膚の新陳代謝が向上することが期待できます。
その結果、頭皮の血行がよくなり栄養がきちんと届くようになり、白髪が減るのでは?と考えられています。
髪を黒くするメラニンの働きが活性化し、白髪の改善や薄毛の予防にもなるのです。
即効性がある白髪対策だとは考えない方がいいと思います。
湯シャンを始める前に
今までシャンプーを毎日してた人が湯シャンに切り替えると、
皮脂分泌のコントロールが乱れて、頭皮がベタベタしたり臭いが発生することがあります。
そんな方は、徐々にシャンプーの回数を減らしていくのをおすすめします。
初めの頃は、2~3日に一度シャンプーをして、慣れてきたら4~5日に一度と徐々にシャンプーを使う頻度を落としていく方法がおすすめです。
湯シャンが肌に合わない人もいます
湯シャンをしていて、下記のような症状が続くようであれば中断した方がいいでしょう。
- 頭皮がかゆい
- フケがすごい
- 頭皮が臭い
湯シャンと生活習慣
湯シャンを成功させるには、正しく湯シャンすることと、同時に食生活や生活習慣を改善していくことが大切だと思います。
食生活や生活習慣が乱れていると、皮脂の分泌が過剰になったり、体臭などが出やすくなります。
過剰な皮脂分泌や体臭には、シャンプーのような洗剤がどうしても必要になってきます。
湯シャンとともに、健康的な食生活や生活習慣にしましょう。
湯シャンのやり方
洗髪前に、ヘアブラシで丁寧に髪をとかしましょう。
ブラッシングで髪の毛のホコリやゴミを取ることができます。
髪のほつれや絡まりなどもここで、とかしておきましょう。
ブラッシングは毛先から
根元から毛先に向かってとかすと、髪が引っかかり枝毛や切れ毛の原因になります。
必ず毛先から髪の絡まりをほぐしながら、中間、根元という順番でとかしいきましょう。
優しくブラッシングする
ある程度とかせたら
オールバックにとかし、ブラシを頭皮に軽く当たるようにすると血行促進効果を得られます。
頭皮にあてる強さは、「心地よい」と感じる程度。
強すぎる刺激はかえって頭皮にダメージを与えます。
キューティクルの流れに沿って行いましょう。
キューティクルの保護のためにも
髪の毛の流れに沿ってブラッシングしましょう。
逆毛を立てるような方向にブラッシングすると、枝毛や切れ毛の原因となります。
お湯の温度が高いと、頭皮を乾燥させてしまうので注意しましょう。
ぬるま湯(38℃以下)がおすすめです。すすぎのコツ
シャワーヘッドを地肌につけながら、反対の手で優しく指の腹を使って、爪を立てないようにすすぐのがコツ。
時間をかけてしっかりすすぎ洗いをしましょう。
やさしく髪をタオルで包み込み、水分を吸収させるようにタオルドライをします。
頭皮の水分も優しく拭き取り、ドライヤーで乾かしましょう。
ドライヤーは温風と冷風を交互に当てながら、根元から毛先の順に乾かしましょう。
※記事の内容は、効能効果または安全性を保証する、あるいは否定したりするものではありません。