「白髪染めにはどんな種類があるの?」「色の種類がありすぎて、どれを選べばいいのかわからない。」そんな方に向けて、この記事では、白髪染めの種類、色の選び方、白髪染めとヘアカラー(おしゃれ染め)の違いについて美容師が解説します。これまで違いがわからず白髪染めをしていた人はもちろん、はじめて白髪染めをするという方も是非ご覧ください。
白髪染めの種類一覧
市販で購入できる白髪染め5つを紹介します。
それぞれのメリット・デメリットも解説しているので、選ぶの時の参考にしてください。
種類 | 特徴 |
---|---|
白髪染め(永久染毛剤) | 一度でしっかりと染まる。色種類が豊富。明るくできる。髪と地肌に負担がある。皮膚アレルギー試験を行う必要がある。 |
ヘアマニキュア | 一度でしっかりと染まる。髪と頭皮負担がない。色種類が少ない、明るくできない。色持ちが悪い。明るくできない。髪が濡れると色落ちする。 |
ヘナ | 髪の毛や頭皮への負担がない。ムラなく均一に染めるのが難しい。カラーやパーマができなくなる。明るくできない。 |
白髪染めシャンプー | 少しずつ染まるので仕上がりが自然。染毛力が弱い。髪と頭皮への負担がかからない。手軽で簡単。仕上がりがムラになりにくい。色種類が少なく明るくできない。 |
白髪染めトリートメント | トリートメントをするだけで染まるので手軽で簡単。髪が綺麗になる。髪と頭皮への負担がかからない。少しずつ染まるので仕上がりが自然。白髪染めシャンプーより染まりがいい。ムラになりにくい。色種類が少ない、明るくできない。 |
白髪染め(永久染毛剤)

(出典:Amazon)
もっとも一般的に使われている白髪染めといえばこれ。「永久染毛剤」「酸化染毛剤」「アルカリカラー」とも呼ばれます。
髪が染まる原理は、ヘアカラー(おしゃれ染め)と同じです。
一度でしっかりと白髪を染めることができ、色持ちも良く約1〜2か月持続します。
色種類が豊富で、ヘアカラー(おしゃれ染め)のように髪を明るくすることもできます。
髪と頭皮に負担がかかります。体質や体調によっては、かぶれることがあります。
髪を染める前には必ず皮膚アレルギー試験(パッチテスト)を行ってください。
クリームタイプ、乳液タイプ、液状タイプ、泡タイプなどがあります。
メリット | デメリット |
一度でしっかり白髪が染まる 色種類が豊富。明るくも、暗くもできる 約1〜2か月間色持ちする | 髪と頭皮に負担がかかる 髪のダメージ原因になる 体質や体調によってかぶれが起きる場合がある 皮膚アレルギー試験(パッチテスト)を行う必要がある |

ヘアマニュキュア

(出典:Amazon)
ヘアマニュキュアは、髪の毛の表面に色素を吸着させて染める方法です。
髪や頭皮への負担がなく、コンディショニング効果が高いので、髪に負担をかけたくない方におすすめです。
一度でしっかりと染まるが、色持ちが悪い(おおよそ2~3週間程)。
しかし、塗るのが難しくムラになりやすいというデメリットもあります。
髪が濡れると色落ちしやすいのでタオルやシーツを汚してしまうこともあります。
メリット | デメリット |
髪の毛や頭皮へのダメージがほとんどない 髪にツヤがでる(コンディショニング効果) 一度でしっかり白髪が染まる | 塗るのが難しい 色種類が少なく、明るくできない 色持ちが悪い(2~3週間程) 色落ちする(汗をかいた時や雨に打たれた時) |
ヘナ

(出典:Amazon)
ヘナは、髪のタンパク質に色素が吸着して染まります。
髪と地肌に負担がかからずに染めることができます。
しかし、ムラなく均一に染めることが難しい。ヘナを使うとカラーやパーマがかからない事が多々あります。
デザインの幅が絞られてしまう事を理解した上で使いましょう
植物由来のイメージがありますが、化学染料が含まれるものもあります。
初めてヘナを使う場合は、カラー同様のパッチテストを行う必要あり。
メリット | デメリット |
髪の毛や頭皮への負担がない | 染まりが弱い 均一に染めるが難しい 色落ちする(汗をかいた時や雨に打たれた時) 暗くしかできない カラーやパーマがかからなくなる |
白髪染めシャンプー

(出典:Amazon)
白髪染めシャンプーとは、染料を配合したシャンプーこと。頭皮や髪を洗いながら白髪を染めることができます。
白髪染めシャンプーを使うメリットとしては、手軽に白髪染めができるということ。ムラになりにくい。
髪と頭皮に負担がかからない。少しずつ染まるので、白髪染めしました感がなく自然な仕上がりになる。
デメリットは、染毛力が弱いということ。色種類が少ない、明るくできない。
毎日継続して使うことで白髪染めシャンプーの効果がでます。
メリット | デメリット |
髪の毛や頭皮へのダメージがほとんどない シャンプーなのでムラになりにくい 普段のシャンプーと同じなので、時間がかからない 徐々に染めるので自然に染まる | 色種類が少なく・明るくできない 色落ちする(汗をかいた時や雨に打たれた時) 染毛力が弱い |

白髪染めトリートメント

(出典:LPLP)
白髪染めトリートメントは、ヘアートリートメントを使うように白髪染めができるものです。
メリットは、ヘアケア(毛髪補修)をしながら白髪を染めることができる、自宅のお風呂で手軽に染めることができるということ。
少しずつ染まるので、自然な仕上がりになり、色ムラができにくい。
髪と頭皮に負担がほとんどない。
デメリットは、色種類が少なく髪を明るくすることができない。
白髪染めシャンプーと合わせて使うと、色持ちや発色がすごく良くなります。
メリット | デメリット |
髪の毛や頭皮への負担がほとんどない トリートメント効果が期待できる 徐々に染めるので自然に染まる 白髪染めシャンプーよりも染まる 白髪の量が多くてもカンタンに染められる | 色種類が少なく・明るくできない 色持ちが悪い(2~3週間) 色落ちする(汗をかいた時や雨に打たれた時) |

白髪染めの色種類と選び方
- 色の系統を選ぶ
- 明るさ(トーン)を選ぶ
1.色の系統を選ぶ
白髪染めはブラウン系をベースに、寒色系と暖色系に分けることができます。
基本的には好みで選んで大丈夫です。
寒色系

寒色系カラーとは、赤みを抑えた灰色や青、緑を加えた髪色になります。
代表的なのがアッシュカラーやグレージュカラー、マットブラウンなどもアッシュ系です。
髪に透明感がでる特徴があるので春夏に人気の髪色です。
暖色系

暖色系カラーとは、赤みがあるピンクや赤を加えた髪色になります。
代表的なのがピンクブラウンやピンクベージュ、ココアブラウンなどもそうです。
赤系の色をベースとしているピンク系カラーは、髪にしっとりとした艶がでるので秋冬の季節にぴったりなカラーです。
※画像はLALAからの引用


2.明るさ(トーン)を選ぶ

出典:Amazon
仕上がりの明るさ(トーン)から選びましょう。
商品によって明るさの表記の仕方が異なるので、メーカーのカラーチャートなどで明るさを必ず確認するようにしてください。
白髪染めの明るさを選ぶコツ
髪質 | 明るさ |
---|---|
染まりににくい、明るくなりにくい髪質 | 少し明るめを選ぶ |
染まりやすく、明るくなりやすい髪質 | 少し暗めを選ぶ |
白髪が多い髪の場合、イメージより明るく仕上がる傾向にあります。少し暗めを選ぶとちょうど良いです。
白髪染めとヘアカラーの違いは色素の濃さ
基本的に白髪染めもヘアカラーも髪の中で起こっている反応は同じ。
白髪染めとヘアカラーの違いは、色素の濃さです。白髪染めは色素が濃い。ヘアカラーは白髪染めに比べて色素が薄い。
なぜ、白髪染めの色素が濃いのか?白髪を染めるためです。
白髪染め | ヘアカラー | |
得意なこと | 染色が得意 | 脱色が得意 |
特徴 | 色素が濃い | 色素が薄い |
まとめ
白髪染めの種類5つ、白髪染めとヘアカラー(おしゃれ染め)の違いについて解説してきました。
仕上がりのクオリティで選ぶなら美容室で白髪染め、手軽さで選ぶなら白髪染めシャンプーと白髪染めトリートメントを使う。
とはいえ、それぞれのメリットとデメリットを理解して、自分の髪に合うものを選択するのが大切です。
記事の内容は、個人の感想であり効果効能または安全性を保証する、あるいは否定したりするものではありません。
参考文献:あなたに似合う色は?おすすめの髪色(白髪染め)をパーソナルカラーで診断!|WELLA
あなたの白髪染めの色選びをサポート! ヘアカラーで失敗しないコツを研究員が解説| LICOLO
黒髪用ヘアカラーと白髪染めの違いを知りたい||LOREAL

