【失敗する前に見て!】セルフブリーチのやり方|上手に染めるコツ5つ【美容師が解説】
セルフブリーチのやり方とよくある失敗事例、上手に染めるコツを美容師が解説します。この記事を参考にセルフブリーチをすることで失敗を防ぐことができるはず!是非、ご覧ください。
セルフブリーチのやり方【美容師が解説】
準備する道具
市販ブリーチに手袋やトリートメントなどは同封されていますが、ほかにも必要なものがあるの下記を参考にしてください。
- 市販のブリーチ剤
- 汚れてもいいタオル(脱色されるので白タオルがおすすめ)
- キッチンラップ(汚れないように保護するため)
- ダッカール(ヘアクリップ)
- フェイスクリーム(ワセリンでも可)
- 時計
基本の手順
カラー剤を髪に塗る前には、必ずとかしてクシが通るようにしましょう。
髪質によっては、泡カラーを揉み込むと絡まりやすくなったりします。絡まりを解くこと、手ぐしが通るようにしておくことが大切。絡まったまま染めると色ムラが確定します。
フェイスラインにカラー剤が付くと肌が染まるため、保護する為のクリームを塗っておきます。
保護クリームはヴァセリンやニベアでも代用可です。
- フェイスライン
- 耳周り
- 首(特に後ろ)
首が隠れるように、肩にタオルをかけます。(タオルの上にラップをしておくとタオルが汚れない)
次に、イヤーキャップをつけて耳が染まることを防ぎます。
カラー剤に同封されてない場合は、ラップで耳を包み保護しましょう。
ムラなく効率よく塗るために、髪をブロック毎に分けとります。
ダッカールを使って、耳部分でフロントとバック、バックで上下に分けるくらい(6ブロック)で大丈夫です。
- 襟足
- バック
- サイド
- 前髪
- 根元
ブリーチ剤は2種類の薬剤が入っているので、取扱説明書に従って混ぜましょう。
仕上がりにも影響するので、ムラなくしっかりと混ぜましょう。
襟足から塗る理由は、一番染まりにくいからです。一番最初に塗ることで、時間を長く置くことができます。
次に後ろの髪を毛先→根元の順番で全て塗りましょう。
ポイントは、つむじに薬剤を溜めないことです。
つむじは体温が高く染まりやすい部分なので、薬剤を溜めてしまうとつむじだけ明るくなってしまいます。
サイドは耳周りの根元を塗り残しやすいので、塗り残さないように気をつけながら塗っていきます。
前髪の真ん中は染まりにくくて両端(こめかみ)は染まりやすいので、塗布量を少しだけ真ん中は多め、両端(こめかみ)を少なめにするときれいに染まります。
最後に根元を塗っていきます。
特に分け目付近は、根元が染まっていないと目立ちます。しっかりと分け目がムラなく塗られているかをチェックしながら塗り進めましょう。
説明書に従って放置しましょう。髪質によっても染まるスピードは異なります。
髪質 | 染まるスピード |
---|---|
髪が細くて柔らかい | 染まるスピードが早い |
髪が太くて硬い | 染まるスピードが遅い |
お風呂場や狭い場所でブリーチをする時には、換気をするようにしてください。可能であれば窓を二箇所以上開けて、空気の通りができるようにしましょう。
お湯の温度は、38度以下のぬるま湯でしっかりとカラー剤を流します。
すすぎでブリーチ剤を全て取るイメージです。
カラー剤を全て流した後、シャンプーとトリートメントをします。シャンプーは優しく頭皮をマッサージし、トリートメントは少し時間をおきます。
トリートメントによって髪に栄養補給し、ブリーチ剤でアルカリ性に傾いたphを弱酸性に戻します。
セルフブリーチで上手に染めるコツ5つ
①薬剤は多め(2箱以上)買う
髪の長さに合わせてブリーチ剤を用意しましょう。目安として、ショートヘア以外の人は2箱以上購入することをオススメします。
商品に染めることができる髪の長さについて表記されていますが、毛量や髪質によっても適正量が変わってくるので多めに用意するのがポイントです。
塗り始めてから足りなくなったら、カラーの仕上がりはムラ確定です。一度洗い流すなんてこともできませんし、できるだけ多めにカラー剤を購入しておきましょう。
②乾いた髪に塗る
髪が濡れている部分と乾いている部分がある状態で、ブリーチ剤を塗ると色ムラになりやすくなります。
もし濡らしてしまった時は、一度ドライヤーで完全に乾かしてから塗り始めましょう。
③ブロッキングをして塗る順番を間違えない
一般的なカラー剤のように表面や根元から塗ると失敗します。染まりにくい部分から塗っていくことで、ムラにならず均一な仕上がりになります。
- 襟足
- バック
- サイド
- 前髪
- 根元
根元は体温で明るくなりやすいので、最後に塗るのがポイントです
④適正量を塗布する
適正塗布量は、染まりやすい部分には少なめ、染まりにくい部分には多めにします。
染まりやすい部分と染まりにくい部分を理解することで、塗布量を調節することができます。
- 根元
- こめかみ
- 頭頂部(つむじ)
- 襟足
- もみあげ
⑤食品ラップで乾燥を防ぐ
全頭塗り終えたら食品を保存するラップを使い、ブリーチ剤が乾燥するのを防ぎます。
ピタッと巻くことで体温によってあたたまり、ブリーチの反応が良くなるという効果もあります。
⑥室内を適温に保つ
寒い場所でブリーチをすると、脱色しにくいことがよくあります。通常は、室温20~30℃で染めることを基準に放置時間の設定がされています。
室温が低い場合は、染め始める前に暖かくしておくと良いでしょう。
セルフブリーチのよくある失敗3選
失敗①根元だけ明るくなる
セルフブリーチ失敗例で最も多いのが根元だけ明るくなるパターン。
【失敗の原因】体温の影響で過剰反応
根元付近は体温によってブリーチ剤が反応が促進され、中間毛先よりも明るくなることが原因です。
一般的なセルフカラーのように、根元から塗り始めると必ず根元だけ明るくなります。
失敗しない方法は、毛先から塗りはじめて明るくなってきたことを確認後、最後に根元を塗ることで防ぐことができます。
【対処法】中間か毛先を再ブリーチする
根元以外の中間から毛先にかけて、再度ブリーチをします。根元の明度に合わせることで、均一に仕上がります。
失敗②ムラになった
ブリーチ剤の失敗例で次に多いのが、仕上がりがムラになるパターン。
ブリーチ後のムラをそのままにしてカラーをかぶせてもムラは消えないので厄介です。
【失敗の原因】ブロッキングせずに揉み込むように塗る
ブロッキングせずに塗ると、根元や内側に塗りムラができます。塗る前にブロッキングをして、パーツ毎に丁寧に塗り分けることが大切です。
【対処法】再度、全頭ブリーチ
そのままカラーをかぶせてもムラに仕上がるので、もう一度全頭ブリーチをしましょう。
可能であれば明るくなっていない部分から塗りはじめ、明るくなったことを確認後に全頭塗ると上手くいきます。
失敗③脱色できたけどオレンジになった
髪質によって一回のブリーチだけでは、オレンジにしかならない場合があります。これはよくあることで、失敗ではありません。
【失敗の原因】赤の色素が濃い・硬い太い髪質(キューティクルが多い)
元々の色素が濃い髪質の場合、硬い太い髪質(キューティクルが多い)の場合は、ブリーチをしてもオレンジにしかなりません。
【対処法①】再ブリーチする
再度、全頭ブリーチをしてオレンジを脱色するパターンが一般的です。赤みが強い髪もブリーチを数回すると、脱色することができます。
【対処法②】オレンジを活かしたカラーにする
オレンジを活かした暖色系カラーにするのおすすめです。オレンジベージュやオレンジピンク、ピンクカラーなど暖色系のダブルカラーにしてみるという選択肢も持っておくと良いでしょう。
市販ブリーチのおすすめ3選【美容師が厳選】
シュワルツコフ got2b ボンディング・ブリーチ
サロンクオリティの低ダメージブリーチ
サロンで話題のボンディング・テクノロジーを搭載した「シュワルツコフ got2b ボンディング・ブリーチ」。
ブリーチの一番の悩みであるダメージに着目し、ダメージレスを追求。切れにくいブリーチヘア*へと導きます。*アフターブリーチトリートメントによる
脱色力が高いブリーチであるにも関わらず、洗い流した髪の指通りはサラサラ。髪が傷むリスクを軽減したい方におすすめのブリーチ剤です。
タイプ | パウダータイプ |
付属品 | 1液、2液、取扱説明書、ケープ、イヤーカバー、手袋 |
放置時間 | 約20~30分 |
1箱で染められる髪の長さ | ショート〜ミディアム |
ロイド ホワイトハイブリーチ
脱色力が高いブリーチが欲しい方におすすめ
「ロイド ホワイトハイブリーチ」は、一度の使用でしっかり脱色できるブリーチ剤です。
髪のダメージも比較的抑えられているので、傷ませたくない方におすすめです。
少し価格が高いのと薬剤がゆるめなのがデメリット。
タイプ | パウダータイプ |
付属品 | ロイド ホワイトハイブリーチパウダー、 ロイド オキシ 、ノズル、ビー玉、使用説明書、ビニールキャップ、手袋 |
放置時間 | 約20分 |
1箱で染められる髪の長さ | セミロング |
ホーユー ビューティーン ベースアップブリーチ
低価格帯で選ぶならコレ!
「ホーユー ビューティーン ベースアップブリーチ」は、一回でもしっかり脱色できるベースアップ用ブリーチ剤です。
パウダーとクリームのどちらも混ぜ合わせるブリーチ剤なので塗りやすいテクスチャーで、脱色力も高めです!
ブリーチ後のアフターケアとして、洗い流すタイプのphコントローラーが付いています。髪のコンディションを整えてくれるので、ダブルカラー前の脱色に最適です。
高価格帯のブリーチに比べると仕上がりのダメージは感じます。
タイプ | パウダー・クリームタイプ |
付属品 | パウダー、1剤、2剤、手袋、phコントローラー |
放置時間 | 約30分 |
1箱で染められる髪の長さ | セミロングヘア(肩につく程度)約1回分 髪の量が多い方は2箱ご用意ください |
まとめ
セルフブリーチのコツは、事前に準備物を用意しておくこと、塗り始める前にコーミングして髪の絡まりを解くこと、ブロッキングでパーツ毎に塗り分けることが大切です。是非、セルフカラーするときに役立ててください。