セルフインナーカラーのやり方を美容師が紹介します。染める範囲やブロッキングの方法、カラーバターの使い方なども詳しく解説します。自分で染めてイヤリングカラーに挑戦したいという方は、是非ご覧ください。
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セルフインナーカラーの正しいやり方【染める範囲・ブロッキング方法を美容師が解説】
セルフインナーカラーの準備物

- ブリーチ
- カラーバター
- トリートメントorコンディショナー
- カップ(100円均一)
- ゴム手袋(100円均一)
- マドラー(100円均一)
- ヘアクリップ(100円均一)
①染める範囲をブロッキングする
インナーカラーの染める範囲を決めて、ヘアクリップを使ってブロッキングします。
ブロッキングというのは、髪を分けとり染めやすくする方法のこと。
インナーカラーは染める部分と染めない部分がはっきりしているデザインなので、境界線を曖昧にしないためにもブロッキングして染める必要があります。
ブロッキングのやり方

耳周りのみのイヤリングカラーの場合は、こめかみ下から耳後ろの範囲をブロッキングして染めましょう。

サイドからバックにかけてインナーカラーを入れる場合は、こめかみ下から襟足まで厚み5cm程度になるようにブロッキング行います。
②インナーカラー部分をブリーチする
染める部分のブロッキングが完了したら、インナーカラー部分にブリーチ剤を塗っていきます。
この時、根元ギリギリまでは塗らなくてもOKです。根元から2〜3cm程離れたところから塗るようにしてください。
根元を塗ろうとすると、分けとった部分以外を塗ってしまうリスクがありのと、ブリーチ剤が肌に付くリスクがあります。
ブリーチは肌に付くと、肌荒れする方もいる薬剤です。慎重に塗るようにしてください。肌についたしまった時は、濡らしたタオルで拭き取るようにしてください。
③ブリーチをシャンプーで洗い流す

ブリーチ剤をシャンプーでしっかりと洗い流しましょう。ブリーチ剤が髪に残っているとカラーバターの色入りが悪くなったり、色ムラの原因になります。
この時、コンディショナーやトリートメントはしなくても大丈夫です。
④タオルで髪の水分を拭き取る
タオルドライで髪の水分を取ることで色の入りが良くなったり、塗りムラをなくすことができます。
また、水分量が多い髪にカラーバターを塗ると、液ダレする事故が起こりやすいので、しっかりと水分を拭き取るようにしましょう。
⑤カラーバターとトリートメントをカップにだし色を調合する

カラーバターとトリートメントかコンディショナー(普段使っているものでOK)をカップにだして色を調合します。
調合しないでそのまま髪に塗ると色が濃く入り過ぎて失敗します。
順番はまず、カラーバターを適量出します。その後にトリートメントをプラスして薄めて使います。
色テストするために髪の内側を染める
髪の内側、表面に出てこない部分の毛束を染めてみて、色が丁度良いかテストしましょう。
⑥インナーカラー部分にカラーバターを塗る
カラーバターを塗る前にすることリスト3つ。
- ゴミ袋を被って汚れるのを防止
- フェイラインにヴァセリン(フェイスクリーム)を塗って汚れるのを防止
- 手袋をして汚れるのを防止
カラーバターは肌や洋服につくと染まります。
必ず手袋をしてからカラーバターを適量手に取り、根元中間毛先の順に塗っていきます。
毛先を最後に塗る理由は、ダメージが蓄積している毛先は他の部分より色が濃く入るから。
⑦15分〜20分時間を置く
インナーカラーにカラーバターを塗ることができたら、15分〜20分を目安に時間を置きます。
時間を置くほど色が入りので、色持ちを考えてしっかり色素沈着させたい場合は長い時間を置くようにしましょう。
しかし、薄い色味を入れたい場合には、時間の置きすぎに注意しましょう。色が濃く入りすぎてしまうリスクがあります。
⑥ぬるま湯でしっかりと洗い流す

ぬるま湯で充分にすすぎます。
すすぎが甘いと、タオルや枕シーツが汚れる原因となります。入念にすすぎましょう。
お湯の温度が高過ぎても、低過ぎてもよくありません。36〜38℃くらいのぬるま湯がいいでしょう。
カラーバターを流した後は、トリートメントやコンディショナーはしなくてもOKです。
セルフインナーカラー・イヤリングカラーのおすすめ髪色・デザイン
耳まわりに入れたイヤリングカラー

耳まわりに入れたイヤリングカラーがポイントのミディアムボブ。もみあげ〜耳周りに入れています。
アッシュブラウンをベースに、ベージュ系のイヤリングカラーを入れていて、同系色で明度差が低い自然に馴染むデザインになっているのが特徴です。
- もみあげ〜耳周りにイヤリングカラー
- ベースはアッシュブラウン、イヤリングカラーはベージュ
- ブリーチ1回
イヤリングカラーロングヘアアレンジ


サイドの耳周りのみに入れたオレンジのイヤリングカラーです。
ロングヘアに入れたイヤリングカラーは、小さい範囲に入れても髪が長いのでしっかりと存在感があるデザインになります。
暖色系のブラウンカラーをベースに、オレンジカラーを入れて同系色でまとめています。
- もみあげ〜耳前をインナーカラー
- ブリーチ回数は2回
- ベースは暖色系ブラウン、イヤリングカラーはオレンジカラー
- 同系色でまとめている
イヤリングカラーの外ハネボブ


イヤリングカラーをもみあげ〜耳周りに入れた外ハネボブ。
ベースの暗めのダークアッシュブラウンとベージュカラーのコントラストがポイントです。
存在感があってはっきりとしたイヤリングカラーで、メリハリ感があります。
- もみあげ〜耳周りにイヤリングカラー
- ベースはダークアッシュブラウン、イヤリングカラーはベージュ
- ブリーチ1回
ピンクベージュインナーカラーをサイドに入れたボブ


サイドの内側に入れたーピンクベージュのインナーカラーボブ。
こめかみ下から広い範囲で入れているのがポイントです。しっかりと存在感があるデザインにしたい場合におすすめです。
巻いた時や結んだ時にもしっかりと出るので、セルフインナーカラーを楽しみたい方にピッタリ。
- こめかみ下部分から広い範囲にインナーカラー
- ブリーチ回数は2回
- ピンク系ベージュ
マットグリーン系のインナーカラー

こめかみ付近から広い範囲で入れたインナーカラー。前から見てもしっかりとデザインが見えているのが特徴。
ツートーンの存在感があるインナーカラーは、色によっては派手になり過ぎることがあります。同色系で色をまとめるのがおすすめです。
- こめかみ下部分をインナーカラー
- ブリーチ回数は2回
- グリーン系カラー
- 同色系でまとめる
セルフインナーカラーにおすすめ市販アイテム
エンシェールズ カラーバター フラッシュピンク

出典:Amazon
インナーカラーの定番ピンクカラーバター。
オレンジや黄色っぽさがなく、クールな印象を与える赤系のピンク。トリートメントと混ぜ合わせて薄いピンクにすることも可能です。
発色が良いので単品で使用はもちろん、他の色と混ぜても使えるおすすめピンクカラーバター。
価格 | 1,818円(税込) |
容量 | 200g |
エンシェールズ カラーバター ネイビーブルー

出典:Amazon
ネイビー系ブルーは、深みがあって落ち着いた雰囲気がする色味です。
緑っぽさがない灰色を感じるような色味なので、トリートメントで薄めてもキレイなライトブルーになります。
落ち着いたブルーが良いという方におすすめです。
価格 | 1,818円(税込) |
容量 | 200g |
エンシェールズ カラーバター マンゴーオレンジ

出典:Amazon
ライトな明度の高いオレンジカラーバターです。
カジュアルな色味でどんなベースカラーにも相性が良いのが特徴です。
全体をブラウンカラーにして、インナーカラーでオレンジはアクセントになって可愛い。
価格 | 1,818円(税込) |
容量 | 200g |
エンシェールズ カラーバター クリアクリーム(薄める専用)

出典:Amazon
カラーバターに混ぜて、色を薄くする専用のクリアクリーム。
いつも使っているトリートメントと混ぜ合わせて色調合しても良いが、真っ白なトリートメントやコンディショナーは少ないこともありクリアクリームを使った方が調合は上手くいく。
カラーバターをいつも使うという方は持っておいて損はしないアイテムです。
価格 | 1,653円(税込) |
容量 | 200g |
セルフインナーカラーに関するQ&A

- セルフインナーカラーはどこに入れる?
-
インナーカラーということなので、髪の内側に入れるのが基本です。サイドであればこめかみ下の耳周り、バックであれば耳後ろから襟足、前髪は内側3cm程のフェイスラインがおすすめです。
- セルフインナーカラーはブリーチすべき?
-
ブリーチをするインナーカラーは、コントラスト(明暗の差)がはっきりとつくことが特徴。
ブリーチなしのインナーカラーはナチュラルに馴染むデザインになります。
コントラストが付くブリーチを使うインナーカラーがおすすめです。
まとめ
セルフインナーカラー・イヤリングカラーのやり方を紹介してきました。合わせてカラーバターの正しい使い方についても、是非ご覧ください。
- 記事の内容は、個人の感想であり効果効能または安全性を保証する、あるいは否定したりするものではありません。
- 本記事内の口コミは個人の感想であり、効果・効能を示すものではありません。
- ヘアカラー (医薬部外品) は、使用上の注意をよく読んで正しくお使いください。
- ヘアカラーをご使用の前には、毎回必ず皮膚アレルギー試験 (パッチテスト) をしてください。
- 皮膚アレルギー試験(パッチテスト)について|日本ヘアカラー工業会