スキンケア製品やメイクアップ製品などに配合されている「グリチルリチン酸ジカリウム(グリチルリチン酸2K)」の肌への効果と副作用・危険性、長期使用について解説します。
- 甘草(カンゾウ)という植物の根から得られる成分
- 抗炎症作用によって肌荒れを予防する効果
- 抗アレルギー作用
- 皮膚刺激緩和作用
- 肌のバリア機能の改善作用
- 化粧品および医薬部外品(薬用化粧品)による連続的な使用においては、安全性に問題はないと考えられてい
グリチルリチン酸ジカリウムとは
グリチルリチン酸ジカリウムは、「甘草(カンゾウ)」という植物の根から得られる成分をカリウム塩の形にして水に溶けやすくしたもので、医薬部外品抗炎症有効成分として厚生労働省に承認された成分です。
化粧品の添加剤として多くの使用実績を持ち、スキンケア製品、メイクアップ製品、ヘアケア製品、などなど様々な製品に汎用されています。
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グリチルリチン酸ジカリウムとグリチルリチン酸2kの違い
化粧品表示名称は「グリチルリチン酸2K」、医薬部外品表示名称が「グリチルリチン酸ジカリウム」とされていて同じ成分です。
また、医薬部外品有効成分としては「グリチルリチン酸二カリウム」、医薬部外品のその他の成分としては「グリチルリチン酸ジカリウム」とそれぞれ表示されます。
グリチルリチン酸ジカリウムの肌への効果
グリチルリチン酸ジカリウムの肌への効果は、「抗炎症作用」「抗アレルギー作用」「皮膚刺激緩和作用」「バリア機能の改善」があります。
グリチルリチン酸ジカリウムには、炎症を引き起こす原因の1つ「プロスタグランジンE2」という物質を抑制する効果が認められていて、抗炎症作用を有することから炎症抑制目的で様々な製品に使用されています。
また、アレルギー性炎症の抑制アプローチにおいて重要だと考えれている「ヒアルロニダーゼの活性を阻害する作用」が認められています。抗アレルギー作用および慢性・急性の皮膚炎抑制作用を有することから抗アレルギー・炎症抑制目的で様々な製品に使用されています。
そして、刺激を緩和させる作用、肌のバリア機能改善作用も持つと言われています。
グリチルリチン酸ジカリウムの副作用・危険性、長期使用について
化粧品および医薬部外品(薬用化粧品)による連続的な外用においては、20年以上の使用実績の中でステロイド様作用をはじめ重大な副作用は報告されていないため、安全性に問題はないと考えられます。
グリチルリチン酸ジカリウム配合の化粧水
オルビス クリアフル ローション

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- 【有効成分】グリチルリチン酸ジカリウム
- 水
- 1,3-ブチレングリコール
- ジエチレングリコールモノエチルエーテル
- シコニン
- テトラ2-ヘキシルデカン酸アスコルビル
- 天然ビタミンE
- ユズセラミド
- イノシット
- フィチン酸液
- スフィンゴ糖脂質
- ヨクイニンエキス
- アロエエキス(2)
- ヨモギエキス
- 水溶性コラーゲン液
- レモングラス抽出液
- ヒメフウロエキス
- (エイコサン二酸/テトラデカン二酸)デカグリセリル液
- シクロヘキサンジカルボン酸ビスエトキシジグリコール
- アマチャヅルエキス
- イソステアリン酸
- 1,2-ペンタンジオール
- 濃グリセリン
- クエン酸
- クエン酸ナトリウム
- フェノキシエタノール
- パラオキシ安息香酸メチル
イプサ ザ・タイムR アクア

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- トラネキサム酸【有効成分】
- グリチルリチン酸ジカリウム【有効成分】
- アセチル化ヒアルロン酸ナトリウム
- dl-α-トコフェロール2-L-アスコルビン酸リン酸ジエステルカリウム塩
- シャクヤクエキス
- 精製水
- ジプロピレングリコール
- 濃グリセリン
- ポリオキシエチレン(14)ポリオキシプロピレン(7)ジメチルエーテル,ポリオキシエチレン(17)ポリオキシプロピレン(4)ジメチルエーテル
- ソルビット液
- エデト酸二ナトリウム
- クエン酸,ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンデシルテトラデシルエーテル
- 2-メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン・メタクリル酸ブチル共重合体液
- 1,3-ブチレングリコール
- クエン酸ナトリウム
- ピロ亜硫酸ナトリウム
- ノバラエキス
- マヨラナエキス
- テンチャエキス
- フェノキシエタノール
肌ラボ 白潤プレミアム 薬用浸透美白化粧水

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- トラネキサム酸【有効成分】
- グリチルリチン酸2K 【有効成分】
- 加水分解ヒアルロン酸
- ヒアルロン酸Na-2
- ビタミンCリン酸Mg
- ビタミンE
- BG
- 濃グリセリン
- ジグリセリン
- ペンチレングリコール
- DPG
- PEG(30)
- PEG-8
- 水酸化大豆リン脂質
- 無水クエン酸
- エデト酸塩
- VP・スチレン共重合体エマルション
- ラウリン酸POE(20)ソルビタン
- フェノキシエタノール
イハダ 薬用ローション

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- 【有効成分】アラントイン
- 【有効成分】グリチルリチン酸ジカリウム
- 精製水
- 1、3-ブチレングリコール
- 濃グリセリン
- ジプロピレングリコール
- ポリオキシエチレンメチルグルコシド
- ポリオキシエチレン(14)ポリオキシプロピレン(7)ジメチルエーテル
- ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油
- ジイソステアリン酸ポリグリセリル
- トリ2-エチルヘキサン酸グリセリル
- クエン酸ナトリウム
- エリスリトール
- クエン酸
- メタリン酸ナトリウム
- ピロ亜硫酸ナトリウム
- L-グルタミン酸ナトリウム
- 常水
- DL-ピロリドンカルボン酸ナトリウム液
- ワセリン
- 塩化カルシウム
- 塩化マグネシウム
- フェノキシエタノール
グリチルリチン酸ジカリウム配合のシャンプー
薬用アミノ酸シャンプー 爽快柑

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- 【有効成分】グリチルリチン酸ジカリウム
- 精製水
- N-ヤシ油脂肪酸アシル-L-グルタミン酸ナトリウム
- ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン
- 濃グリセリン
- 1,3-ブチレングリコール
- ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド
- 塩化O-[2-ヒドロキシ-3-(トリメチルアンモニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロース
- dl-ピロリドンカルボン酸ナトリウム液
- L-アスパラギン酸ナトリウム
- DL-アラニン
- アラントイン
- L-アルギニン
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- グリシン
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- L-フェニルアラニン
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- 5'グアニル酸二ナトリウム
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- L-ヒスチジン塩酸塩
- サクラ葉抽出物
- 海藻エキス(1)
- ニンニクエキス
- ローマカミツレエキス
- ゴボウエキス
- アルニカエキス
- セイヨウキズタエキス
- オドリコソウエキス
- オランダカラシエキス
- マツエキス
- ローズマリーエキス
- トウキンセンカエキス
- ヤグルマエキス
- カモミラエキス(1)
- オトギリソウエキス
- シナノキエキス
- ローヤルゼリーエキス
ミノン 薬用ヘアシャンプー

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- グリチルリチン酸2K<有効成分>
- ヤシ油脂肪酸アシルグルタミン酸TEA液
- ラウロイルメチル-β-アラニンNa液
- ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン液
- ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド
- BG
- POEセトステアリルヒドロキシミリスチレンエーテル
- ラウリン酸ポリグリセリル
- 塩化トリメチルアンモニオヒドロキシプロピルヒドロキシエチルセルロース
- 安息香酸Na
- パラベン
- 香料
- ヒドロキシエタンジホスホン酸液
メリット シャンプー

メリット シャンプーの全成分(クリックで開く)
- グリチルリチン酸ジカリウム【有効成分】
- 水
- ポリオキシエチレンラウリルエーテル 硫酸アンモニウム(1E.O.)液
- ラウレス硫酸Na
- ラウリルヒドロキシスルホベ タイン液
- ラウリン酸アミドプロピルベタイン液
- エタノール
- POEステアリル エーテル
- グリセリンモノイソデシルエーテル
- ジステアリン酸グリコール
- PPG
- ユーカリエキス
- カモミラエキス-1
- DL-リンゴ酸
- POE(3)ラウリルエーテル
- POE(4)ラウリルエーテル
- POE(16)ラウリルエーテル
- 塩化ポリプロピレング リコールヒドロキシプロピルトリモニウムセルロース液(2P.O.)
- 塩化トリメチル アンモニオヒドロキシプロピルヒドロキシエチルセルロース
- 塩化ジメチルジ アリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体液
- セタノール
- ヤシ油脂肪酸エタノールアミド
- ラウリン酸
- BG
- 水酸化カリウム液(A)
- 水酸化ナトリウム液
- 安息香酸塩
- エデト酸塩
- 香料
まとめ
グリチルリチン酸ジカリウムは、甘草の根茎から抽出された成分をカリウム塩の形にして水に溶けやすくしたもの。
抗炎症作用に期待できることに加えて、抗アレルギー作用や刺激からの緩和、そしてバリア機能の改善など、実にさまざまな効果をもたらす成分です。
- 甘草(カンゾウ)という植物の根から得られる成分
- 抗炎症作用によって肌荒れを予防する効果
- 抗アレルギー作用
- 皮膚刺激緩和作用
- 肌のバリア機能の改善作用
- 化粧品および医薬部外品(薬用化粧品)による連続的な使用においては、安全性に問題はないと考えられてい
- 記事の内容は、個人の感想であり効果効能または安全性を保証する、あるいは否定したりするものではありません。
- 安全性判定は各種文献を参考に当サイトの見識による独自の判定としております。
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