シャンプーがなくなったのでレフィルを継ぎ足す時に、別メーカーのシャンプーを混ぜたらどうなるのか?シャンプーを二つ混ぜることで効果が倍になるのでは?こんな疑問を持っている方に向けて、シャンプーを混ぜるのは危険だと思う理由について美容師が解説します。

シャンプーを混ぜるのは危険だと思う理由3つ
シャンプーを混ぜるのは危険だと思う理由3つについて解説します。
- ヘアケア効果が損なわれるから
- ベタついたり、パサついたりするから
- 香りの質が落ちるから
理由1.ヘアケア効果が損なわれるから
シャンプーを混ぜ合わせる事で、成分調合のバランスが崩れヘアケア効果が損なわれます。
成分バランスが悪くなることで考えられるのが、洗浄力が落ちること。
本来の目的である汚れを落とすという効果が損なわれ、皮脂や汚れが落ちきらず頭皮トラブルを引き起こすことも考えられます。
化粧品メーカーは、ヘアケア効果を最大限に引き出す為の配合量を研究し商品開発をしています。
配合量によって、洗浄力の強弱、泡立ちの良し悪し、泡切れなどの使用感、香りの強弱などが変化します。
シャンプーというのは、成分の種類や配合バランスこそが命なので、混ぜる事でのデメリットはあってもメリットはありません。
理由2.ベタついたり、パサついたりするから
シャンプーの配合成分には、洗浄成分、保湿成分があります。
洗浄成分は、洗浄力が弱いとオイリー肌には物足りなかったり、逆に強いと乾燥してパサついたりと、シャンプーの良し悪しを決める大切なポイントになります。
保湿成分も同じくバランスが崩れて、ベタついたり、パサついたりするシャンプーになりやすいのです。
理由3.香りの質が落ちるから
2種類の香水を使う人がいないように、シャンプーも香りが混ざる事でいい匂いになるという事は考えにくいかと思います。
もしかしたら、ちょうどいい香りのバランスになる事があるかもしれませんが、ごく稀。
メーカーの開発チームが研究に研究を重ねた結果、たどり着いたベストバランスのシャンプーが今販売されています。
香りの質を落とさない為にも混ぜない方がいいです。嫌なニオイのシャンプーは使えたもんじゃありません。
シャンプーに混ぜると悪いもの5つ

「混ぜるとなんだか良くなりそう」でも混ぜるとシャンプーの効果を損なうので良くないよ!というものを少し紹介します。
- オイル
- 美容液
- 水
- 重曹
- 塩
①オイル
一時期、シャンプーにオイルを混ぜて使うことがブームになりました。
しかし、オイルをシャンプーに混ぜると洗浄力や泡立ち力が弱くなるのでおすすめできません。
シャンプーに混ぜるより、シャンプー前に行う頭皮マッサージなどにオイルを利用するのがおすすめです。
②美容液
美容液をシャンプーに混ぜたところで、美容効果は高くなりません。
むしろシャンプーの美髪効果を落とす事になります。
美容液を混ぜるよりも、美髪効果の高いシャンプーを使う方が良いでしょう。
③水
シャンプーに水をたすと、雑菌が繁殖しシャンプーが腐る可能性があります。
シャンプーには防腐剤が含まれていますが、水を足すことで防腐剤が薄まります。
頭皮のかゆみ、肌荒れ、悪臭を引き起こすこともありますので注意しましょう。
④重曹
料理や掃除、洗濯など様々なシーンで活躍する重曹ですが、一部メディアでシャンプーの足すことで頭皮ケアに効果があると紹介されています。
しかし、重曹を混ぜることでシャンプーのテクスチャーやヘアケア効果は損なわれると考えている為、シャンプーに重曹はおすすめしません。
そもそも、頭皮のケアを考え何度も研究開発を繰り返してつくられたシャンプーです。
後から重曹を足せば効果が上がるなんてことが本当にあるのでしょうか?疑問に思います。
⑤塩
塩とシャンプーを混ぜて使うことをおすすめしているメディアや本が発売されています。
しかし、塩を足すことでシャンプーの効果が上がるのであれば、美容メーカーが既に販売していてもおかしくありません。
塩はpHは中性なので、髪がきしみやすくなりますし、塩ので髪を擦るとダメージする可能性も考えれます。


記事の内容は、個人の感想であり効果効能または安全性を保証する、あるいは否定したりするものではありません。
参考文献:
白髪や白斑のメカニズムを解き明かす。|岐阜大学
白髪が生じるメカニズム 青戸 隆博,西村 栄美
外的因子が毛髪構成要素に及ぼす影響|関西大学審査学位論文
DEMI|頭皮の基礎知識 vol.9「白髪」
SHISEIDO|どうして白髪になるの?3つの原因を研究員が解説!
メラノサイト|資生堂