スキンケアの基礎である洗顔。皆さんはどのくらい時間をかけて洗顔しますか?今回は、洗顔にかける時間の適正目安について解説していきます。人によって肌質や生活環境も様々なので、一概に洗顔時間はこのくらいと言うことはできません。しかし、基準となるような考え方を理解していると、ご自身の洗顔時間の調整に活用することができるはず。是非、参考にしてみてください。

理想的な洗顔時間とは?
最初に結論を申しますと、洗顔にかける時間は約10秒が理想的だと考えています。(※洗顔料を顔にのせている時間)
その理由は、洗顔料を長時間肌にのせていると、肌についた汚れや悪い皮脂だけでなく、肌に必要な良い皮脂(細胞間脂質)も落としてしまい、刺激によるトラブルや肌の乾燥(うるおい不足)につながるからです。
もちろん、脂性肌や乾燥肌などの肌質の違い、生活環境、メイクの濃さなどによって変わるので、全ての人が約10秒がいいとは言い切れません。
洗顔料を肌の上に長時間のせているのはリスクになることを理解しておくことが大切です。
朝の洗顔時間
朝の洗顔は、寝ている間について顔の汚れ、皮脂を落とすことが目的です。
皮脂分泌が多い方でも約10〜15秒を目安にすると良いでしょう。乾燥肌は約5〜10秒を目安に洗顔をしましょう。混合肌は、皮脂が多い部分は長め、乾燥する部分の時間を短めと調整すると良いでしょう。
夜の洗顔時間
夜の洗顔は、一日の汚れを落とす目的があります。生活や仕事の環境、季節などによって調整するのがベストです。やはり、夏場など汗をかきやすい季節は、長めの約10〜15秒程度時間をかけて洗顔する方がいいでしょう。乾燥する季節は、短くしましょう。
夜も朝と同じように、脂性肌・乾燥肌・混合肌など肌質に合わせて洗顔時間を調整するようにしましょう。

正しい洗顔方法
正しい洗顔方法について解説します。
洗顔をする前に手を洗い清潔にしましょう。
手に汚れがあると、洗顔料の泡立ちが悪くなります。まずは、ハンドソープなどを使い洗います。

洗顔料をつける前に、ぬるま湯(33〜35度くらい)で予洗いをします。
冷たい水だと毛穴が閉じて汚れを排出しにくくなり、熱すぎると必要な皮脂まで落として、乾燥してしまいます。ぬるま湯がポイントです。
お湯で肌表面を濡らしておくと、洗顔料に含まれる界面活性剤が肌に吸着しにくくなり、刺激を減らすことに繋がります。

商品の説明に従って適切な使用量を使い、弾力のあるきめの細かい泡をつくります。
摩擦を防ぐことができますし、泡に十分な空気が入っていると肌に密着しやすく、汚れが落ちやすくなるのです。
泡立てネットを使えば、ふわふわな泡作りも簡単です。

皮脂の多いTゾーンから泡をのせ、その後全体にのせていきます。
洗顔は、摩擦をしないことが大切なポイント。泡を押さえるように洗顔します。手と顔が触れないように意識しましょう。
長く時間をかけると、必要以上に皮脂が洗い流されて乾燥の原因になります。泡をのせる時間は10秒程を目安にしましょう。
予洗いと同様に、ポイントはぬるま湯で洗い流すこと。
洗顔料が残りやすいフェイスラインや小鼻のキワは要チェック。残ってしまうとニキビの原因になります。充分に洗い流しましょう。

水分の拭き取りは、清潔なタオルで優しく押さえて拭きましょう。摩擦を起こさないようにすることが大切です。
タオルだと細かい繊維が顔についたり、摩擦が気になったりする場合は、ティッシュやキッチンペーパーで抑えるようにして水分をとりましょう。

洗顔後は皮脂が取り除かれている状態なので、乾燥しないようにすぐに保湿をしましょう。
乾燥はニキビにとっても悪影響。肌に適した化粧品で、しっかり保湿することが大切です。

まとめ
洗顔にかける時間について解説してきました。人それぞれ肌質や生活環境などによって、洗顔にかけるべき理想の時間は違い、これが正解という答えを提示することはできません。しかし、洗顔料を肌に長時間のせているのはリスクになることは覚えておきましょう。

※記事の内容は、効能効果または安全性を保証する、あるいは否定したりするものではありません。