シャンプーの上手な選び方【美容師が徹底解説】

シャンプーの種類一覧:上手な選び方【美容師が徹底解説】

シャンプー選びに困ったことはありませんか?ドラッグストアやAmazon・楽天などの通販で手に入るものからサロン専売品まで様々な種類があり、「自分の髪に合うシャンプーがわからないよ!」という方も多いはず。この記事では、美容師がシャンプーの種類と選び方を解説します。

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下川直人

  • 監修者は「選び方」についてのみ監修をおこなっており、掲載している商品は監修者が選定したものではありません。LALA MAGAZINEが独自に検証を行ったうえで、ランキング化しています。
目次

シャンプーの種類

シャンプーの種類は3つに分けることができます。

  • せっけん系
  • 高級アルコール系
  • オレフィンスルホン酸系
  • アミノ酸系
  • ベタイン系

それぞれの違いと特徴について解説します。

アミノ酸系シャンプー

アミノ酸系のシャンプーとは、アミノ酸系洗浄成分をメインに配合したシャンプーのこと。

洗浄力がマイルドで低刺激なので、頭皮や肌に優しいのが特徴です。いま最も注目を集めているシャンプーです。

肌と同じ弱酸性で、洗い上がりの髪のきしみも少なく、潤いのある仕上がりが特徴です。

また、必要以上に皮脂を取りすぎない洗浄成分なので、頭皮や髪が乾燥するという悩みをもつ方にもおすすめです。

高級アルコール系シャンプー

高級アルコール系シャンプーとは、高級アルコール系洗浄成分を配合したシャンプーのこと。

泡立ちがよくて、洗い心地がいいのが特徴です。

洗浄力や脱脂力が強めなので、オイリー肌で頭皮と髪がベタつきやすい方におすすめです。

爽快感があり、洗い心地が良い一方、頭皮環境の改善や、髪のダメージを修復するのに不向きなシャンプーです。

石けん系シャンプー

せっけん系シャンプーとは、石鹸系の洗浄成分を配合したシャンプーのこと。

洗浄力と脱脂力が強めなので、スッキリさっぱり洗いたい方におすすめです。

洗い上がりの髪がきしみやすく、石鹸かすが残りやすい特徴があります。

クエン酸系のコンディショナーと併用することで、洗い上がりのキシキシ感、石けんカスが残ってしまう問題を解消することができます。

シャンプーの上手な選び方

シャンプーの上手な選び方

シャンプーの選び方のポイント3つを紹介します。

  1. 肌質からを選ぶ
  2. 髪質から選ぶ
  3. 頭皮と髪の悩みから選ぶ
タイプ選び方・キーワード
乾燥肌「優しい洗浄力の洗浄成分」+「保湿成分」
脂性肌「高い洗浄力を持ち低刺激な洗浄成分」
敏感肌「低刺激な洗浄成分」+「抗炎症成分」
くせ毛「アミノ酸洗浄成分」+「植物オイル」
猫っ毛「アミノ酸系洗浄成分」+「髪にハリコシを与える成分」
剛毛「アミノ酸洗浄成分」+「植物オイル」
フケ「低刺激な洗浄成分」+「抗炎症成分」
頭皮の臭い「高い洗浄力を持ち低刺激な洗浄成分」+「有効成分」配合シャンプー
抜け毛「低刺激な洗浄成分」+「抗酸化作用や血行促進作用のある成分」
白髪「血行促進に関係する成分」配合シャンプー
エイジング毛「低刺激な洗浄成分」+「髪にハリコシを与える成分」+「キューティクルケアする成分」
ダメージ毛「アミノ酸系洗浄成分」or「PPT系洗浄成分」+「毛髪補修成分」

①肌質からを選ぶ

肌質というのは頭皮のことです。

頭皮の肌質を理解するには、顔の肌タイプ(乾燥肌、脂性肌など)を参考にすると良いでしょう。なぜなら、頭皮と顔は一枚の皮膚で繋がっているから。

例えば、乾燥肌の方は頭皮も乾燥しやすい傾向があります。

乾燥肌

乾燥肌の方は、シャンプーによって頭皮の皮脂を取りすぎない優しい洗浄成分をメインに配合したものがおすすめです。強い洗浄力をもつ洗浄成分を配合したシャンプーは、頭皮を乾燥させる原因になります。

そして、地肌や髪に潤いを与える保湿成分を配合しているのか?も大切なチェックポイントです。

脂性肌・オイリー肌

脂性肌の方は、適度な洗浄力をもつ洗浄成分を配合しているシャンプーを選ぶといいでしょう。

皮脂を取り除くことだけを考えると、洗浄力が強いシャンプーを使うという選択肢もあります。しかし、髪の乾燥・パサつき、ヘアカラーの色落ちなどの原因になることも。

適度な洗浄力を持ちつつ、髪への負担が少ない洗浄成分を配合しているかチェックしましょう。

敏感肌

敏感肌の方は、低刺激な洗浄成分が配合されているシャンプーを選ぶのがおすすめです。敏感肌の方が刺激の強い洗浄成分を使うと、頭皮の乾燥やかゆみ、赤みを引き起こす原因になることもあります。

刺激となるような成分が配合されていないか成分表をチェックすることも大切です。

②髪質から選ぶ

髪質に合わせてシャンプーを選ぶ方法を紹介します。

くせ毛

くせ毛の方は、髪を柔らかくする作用のある植物オイルを配合しているシャンプーを選ぶといいでしょう。

髪の柔軟作用のある植物オイル
  • シア脂
  • アルガンオイル
  • オリーブオイル

そして、髪のダメージがあると扱いにくくなるので、毛髪補修成分が配合されているかもチェックしましょう。

猫っ毛

猫っ毛の場合、頭皮のベタつく原因となる皮脂をしっかりと落とすことができる、適度な洗浄力があり低刺激な「アミノ酸系洗浄成分」「酸性石鹸系洗浄成分」を配合しているシャンプーがおすすめです。

また、「髪にハリコシを与える成分(ゼイン・加水分解コンキオリン・γドコサラクトンなど)」を配合しているかもチェックしましょう。

剛毛

剛毛の方は、アミノ酸洗浄成分+植物オイルの組み合わせのシャンプーを選ぶといいでしょう。

剛毛におすすめ植物オイル
  • アルガンオイル
  • ツバキオイル
  • シア脂
  • ひまわり種子油
  • オリーブオイル

植物オイルには、髪を柔軟作用があり、剛毛も扱いやすい柔らかな髪になります。

③頭皮と髪の悩みから選ぶ


頭皮と髪の悩みからシャンプーを選ぶ方法を紹介します。

フケ

頭皮のフケが悩みの場合、低刺激な洗浄成分をメインに配合していて、頭皮ケア成分であるグリチルリチン酸2Kを配合したような薬用シャンプーがおすすめです。

グリチルリチン酸2Kは、カンゾウ(甘草)の根のエキスから得られる成分で、かゆみや炎症を抑制する作用があります。古くから使われる抗炎症成分で、多くの化粧品に使われていて安心感がある有効成分です。

頭皮の臭い

頭皮のニオイは、過剰に分泌された皮脂やフケを餌にして雑菌が繁殖し、ニオイを発生させることが原因です。

低刺激な洗浄成分を配合し、頭皮ケアに関係する薬用有効成分を配合したシャンプーがおすすめです。

頭皮ニキビ

頭皮ニキビの原因は、皮脂や古い角質が毛穴をふさぎ、毛穴の中に皮脂が詰まります。皮膚の常在菌であるアクネ菌が皮脂や古い角質を栄養にして増殖。そして、炎症を起こすことでニキビとなるのです。

低刺激な洗浄成分を配合し、抗炎症成分を配合している薬用有効成分を配合したシャンプーがおすすめです。

抜け毛

抜け毛が気になる方は、地肌への刺激が低い洗浄成分をメインに配合し、抗酸化作用や血行促進作用のある成分を配合していシャンプーがおすすめです。

抗酸化や血行促進に関係する成分
  • オタネニンジン根エキス
  • アカヤジオウ根エキス
  • センプリエキス
  • ビワ葉エキス

血行促進及び細胞活性化に関係する成分をチェックすると良いでしょう。

白髪

白髪が悩みの場合、白髪に効果があるとされる「血行促進に関係する成分」を配合したシャンプーがおすすめです。

血行促進に関係する成分
  • ヘマチン
  • アシタバ葉/茎エキス
  • オタネニンジン根エキス
  • アカヤジオウ根エキス
  • センブリエキス

エイジング毛

年齢を重ねるにつれて髪の乾燥・パサつき、うねりなどの髪質変化を感じている方には、アミノ酸系シャンプーで髪にハリコシを与える成分やキューティクルケアする成分配合しているシャンプーがおすすめです。

ハリコシ成分・キューティクルケア成分
  • 加水分解ケラチン(羊毛)
  • 加水分解卵白
  • ゼイン
  • γ-ドコサラクトン
  • スサビノリエキス

ダメージ毛

ダメージ毛の場合、優しい洗浄力のアミノ酸系洗浄成分やPPT系洗浄成分を配合しているシャンプーがおすすめです。

また、毛髪補修成分(加水分解ケラチン(羊毛)・加水分解卵白・ポリクオタニウム-22)もチェックしましょう。

毛髪補修成分
  • 加水分解ケラチン(羊毛)
  • 加水分解卵白
  • 加水分解コンキオリン
  • ポリクオタニウム-22
  • ゼイン

毛髪の外部に作用し、ツヤを与えたり、ハリコシを与える成分です。

まとめ

シャンプーの種類と選び方について解説してきました。

種類にはアミノ酸系・高級アルコール系・石鹸系と3つあり、それぞれの特徴を理解して選ぶようにしましょう。

また、シャンプーの選び方は、地肌・髪質・悩みから選ぶといいでしょう。

記事の内容は、個人の感想であり効果効能または安全性を保証する、あるいは否定したりするものではありません。
「エイジングケア」とは、化粧品等に認められた効能・効果の範囲内で行う、年齢に応じた化粧品等によるケアという意味合いで使用しています。

著者情報

美容師資格を保持する美容師が執筆&監修する美容メディア。「ヘアケア・スキンケア・メイクアップの基礎知識」や「美容の雑学」をわかりやすく解説。プロがおすすめする美容アイテムも紹介します。

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